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今季最後のメジャーで今平周吾はあえてのんびり(全英オープン)

今季は自身初の4戦”フル参戦”も、これがいよいよ今年最後のメジャー。
しかし賞金王が、当地に到着したのはやっと月曜の夜中の11時。コース入りをしたのは、16日の火曜日が初めて。

他の選手たちと比べても、かなりのんびりだが通算7試合目となる今回のメジャーはあえての作戦。
「マスターズも早く入ったけど疲れてしまった。時差ボケもあまりないのでギリギリまで日本で練習してた方が、疲れないで行けるのかな、と」。

いざコースに来ても、変わらずひょうひょうとしていた。
練習ラウンドのスタート表をちらりと見てすかさず自分の名前を書き込んだのは、なんと昨年覇者の組。
「1人空いていたので。勉強しなきゃ、と」。
イタリアのモリナリとポールター、オリバー・ウィルソンという豪華なメンツに飛び込み「普通に笑顔で”よろしく”みたいな。いい人でした。飛距離は出ないけど、球のとらえ方が上手かった。球質がゆっくりと飛んでいく」。
昨年の全英オープンを制したモリナリのゴルフを盗み見ながら、初めて回るアイルランドのリンクスコースを入念に探った。

「2回くらい回れば覚えると思う」とあえて悠然といったのは、今までは入れ込んで、意気込んでもまだ、予選突破ができないメジャーでその手掛かりを、懸命に模索しているからこそ。

「日本ツアーでやるよりも、終盤ホールで体が重くて動かない。どうすれば、それがなくなるかな。疲れないような体作りは…」。
今回こそ、答えが見つけられるか。
「今年最後のメジャーなので楽しんでいきたい。楽しんでいい結果が出れば」。
週末の周吾が見たい。

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