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そしてアマチュアの部のトップは・・・!?

そして、石川遼が初日に度肝を抜いたのは、後ろの組の郷ひろみさんのあまりの人気ぶりだけではなかった。
一緒の組で回った、北島康介さん。アテネと北京の金メダリスト。水泳界のレジェンドは、ゴルフ場でも「驚きの連続でした」と、石川。

まず朝一のティショットだ。「こんなに大勢のお客さん囲まれても全然緊張していなかった」と、その強心臓ぶりに、まずビックリ。

続いて、北島さんのバンカーショットにまたビックリ。
「130ヤードくらいのフェアウェイバンカーから2回ともベタピン。僕もいいショットはあったと思うがどっちがプロか、分からないようなショットが何回もありました」と、5アンダーの北島さんには、石川が“ホーム”で完全にお株を奪われた?!

北島さんは照れ笑いで「去年は(緊張も)感じたよ。自分がドラえもんになったかと思った」と、アマチュアの方々も良く言う足下ふわふわの緊張感を、そんな可愛らしい表現で表した北島さんだが、初出場した去年はベストスコア95から、わずか2年で10個も縮めた成長ぶりにも、石川は感心しきりだ。

北島さんと石川とのラウンドは、これが2度目もツアーのプロアマ戦で回った前回は、本当に北島さんがド初心者のときで、しかも当時はスポンサーからのたってのオファーを受けて「こんな感じで」と、北島さん自身が首根っこを捕まれる姿のゼスチャーで笑わせた。

あれから思えばなおさら「2年でこの腕前は本当にびっくり。スーパーショットが何回もあって、ボールの芯にちゃんと当たっているというのが凄い」とそんな北島さんには、石川こそが指導を受けた?!

この日ラウンド中に、石川が北島さんにアドバイスを求めたのは「クロールで速く泳ぐ泳ぎ方」について。
幼稚園から小学卒業まで水泳をたしなんだという石川だが「平泳ぎは好きなんですけど、クロールが苦手で」。
そんな異種目の贅沢な意見交換も和やかに、「これだけ多くの方に集まっていただいてありがたい。明日は僕も全力で良いプレーを見せられるように頑張りたい」。
JGTO会長主催の大事だチャリティイベントで、いよいよ6日最終日の巻き返しを誓った新選手会長だ。

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