記事
三井住友VISA太平洋マスターズ 2025
大会アンバサダー・石川遼が挑む大会5勝と史上7人目の連覇
2010年(19歳)と、2012年(21歳)と、2022年(31歳)の3世代Vに続く昨年の4勝目は、すでに大会最多の記録である。
大会5勝目で、自身の記録超えを狙う今年は、史上7人目の連覇もかかる。
三井住友カードの契約選手として、3年連続で大会アンバサダーをつとめる石川遼(いしかわ・りょう)には、今年もさらなる偉業がかかるが、「こればっかりは意気込んでいい方に行くっていうことってほぼない」と、冷静だ。

「自分としては、ここで自分がどういうゴルフを4日間していくのかっていうところに注視していく。自分自身が試されている」と、引き締まる。
これまでの4勝は、コース改修の前と後とで2勝ずつ。
「最初の2勝後は、今までのパー72(現在はパー70)のイメージが自分の中にこびりついていて。スコアを伸ばせるコースだと思ってガンガン行き過ぎて、けっこう痛い目にあって。そこでマネジメントをがらりと変えて、耐えながらまた2勝できたというのが、自分としてはすごい嬉しくて」。
攻略に心を尽くし続けた御殿場は、もはや庭といってもいい。
「気持ちが上るというよりも、落ち着く。コースはむしろ難しいんですけど、自分のゴルフは毎年変わっているので。そこを感じることができる」と、いわば自身の今のゴルフを計るものさしのような存在でもある。
「もっと高いレベルでショートゲームができるように。ロングゲームも常に完璧と言うわけにはいかない中で、高い次元でやれるように。100点というよりは、80点のショットをどれだけ高い頻度で打って行けるか」。
結果と同時に高い水準での内容も、求めていく姿勢は変わらずだ。
快挙に挑むかたわらで、今年も13日・木曜日のプレー後に、コース練習場でゴルフクリニックを開催。ロープの外でも尽力しながら戦う姿勢も相変わらずだ。














