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JGTO Novil FINAL 2016

レギュラーツアーへの切符を手にした上位陣

■3アンダー15位タイでホールアウトした小鯛竜也。
この結果、賞金ランキング4位で来シーズン前半戦の出場権を獲得した。

最終戦を終え「正直、今年が賞金王になるチャンスだったので、ショックではあります」と辛い胸中を打ち明けた。

開幕戦の優勝から賞金ランキング首位の座を守り続けていた小鯛だったが『HEIWA・PGM Challenge II 〜 Road to CHAMPIONSHIP』で賞金ランキングトップの座を譲ってしまった「4戦前から賞金王を意識し始めて、今年1年の課題にしていた“スイングの意識”を見失ってしまい、スコアの結果だけを求めるゴルフになってしまいました」と肩を落とした。

来年1年間のシードは獲得できなかったものの、「今年はレギュラーツアーに数試合出場させてもらって、何度も打ちのめされてきました。その経験があるからこそ、レギュラーツアーはどんなところなんだろう?と浮足立つことはないですから」とメンタル面でも成長した姿を披露する自信がある。

来シーズンは大きく成長した小鯛竜也のプレーに期待がかかる。

■2アンダー19位タイで最終戦を終えた和田章太郎。
この結果、賞金ランキング5位で来シーズン前半戦の出場権を獲得した。

「今日は簡単なミスが多くて、集中力が欠けていました」と反省していた和田。

昨日の初日から一変、ショットの精度が上がらない中、パターに救われ続けた。「チャンスにつけれなくて、なんとかパーで凌ぐゴルフ」と本来のプレースタイルとは異なっていた。

「この調子ではレギュラーツアーに行っても通用しない。ましてや優勝なんてもっての外」と改めて自身に厳しい言葉を掛けた。将来的には海外でも活躍する選手になることが目標の和田。「チャレンジトーナメントとは違い4日間の戦いとなるので、しっかり調子を取り戻してレギュラーツアーに挑みたい」と最後は笑顔を見せた。

■5アンダー9位タイで最終戦を終えた出水田大二郎。
この結果、賞金ランキング7位で来シーズン前半戦の出場権を獲得した。

「今日のプレーは意外と落ち着いていました。むしろ昨日の方が予選通過をしなければならないプレッシャーで痺れていました」とほっと胸を撫でおろした出水田。

「本当にほっとしました。ここ数試合は賞金ランキングのことが気になって夜は寝つきが悪かったですから」と深く悩みこんでいたことを明かした。

レギュラーツアーの挑戦権を獲得できたのは自分を支えてくださる多くの方々のおかげであると話す。特にオフシーズンにアメリカはサンディエゴまで合宿に招いてくれた藤島豊和そして征次には感謝しているという。昨年のチャレンジトーナメントで一緒にプレーしたことがきっかけで仲良くなったと話す出水田は「藤島さんのお姉さん、妃呂子さんがカールトンオークスというゴルフ場にいらっしゃるそうで、今回初めて合宿に呼んでいただきました」と40日間におよぶゴルフ合宿を体験した。「苦手だったショートゲームをみっちり教えていただいたことが、今年のこの結果に繋がっていると思います」と合宿の成果を話す。

来シーズンからはレギュラーツアーで戦うことについて「今までのチャレンジトーナメントでは2日間の短期決戦だったけど、レギュラーは4日間の戦いになる。非常に難しい戦いになると思うけど、レギュラーツアーのシード権を獲れるように開幕戦から攻めていきたい」と抱負を述べた。

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