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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2014

最終日を前にリーダーは2人

長い1日を、最高の形で締めくくった。大会3日目は前日に引き続き、夕方からまたどす黒い雷雲に見舞われて、最終組はあと2ホールを残して16時17分に、またしても競技が止まった。

1時間48分の中断を経て、永野竜太郎は8番に5メートルのバーディチャンスを打ちに戻った。首位で並ぶ同組のタンヤゴーン・クロンパが、より近い1.5メートルのバーディチャンスを決めるより先に、永野は「ほぼほぼ、真っ直ぐのライン」をお見舞いした。

夕暮れ迫るコースでリーダー2人によるたった2ホールのバーディ合戦。

最終9番は、池越えのティショット。そのころには18時をとっくに過ぎており、永野は「こんな時間にドライバーを打つことはないので。ちょっと緊張しました。えいって、池に入らないようには打ちました」と、合わせながらも自慢の豪打は衰えず、花道の左に運んでピンそば1メートル。

これまたクロンパとともに、連続バーディ締めだ。

「今日の前半戦は、最終組ということもあって、少しゴルフが硬かった」と、序盤こそクロンパに遅れを取ったが最後にしっかり追いついた。

タイ出身の“ルーキー”と並んで首位で最終日を迎えるが、2位に3打差つけてもクロンパとの一騎打ちになるとは思えない。この日3日目も太田が63を出すなど「9,8,7・・・。明日には10アンダーを出して来る選手もいるかもしれない」。目の前の相手だけが、初Vの敵ではない。
「追い上げてくる選手たちがたくさんいるので。僕も最低限、60台では回らねば」と、気持ちはますます引き締まる。

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