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5年ぶりの再会に感激した宮本は、恩返しの1年にする

そして26日は、ジャパンゴルフフェアの最終日にJGTOブースでトークショーのトリをつとめてくれたのが、宮本勝昌。この選手の登場を、今か今かと待ちわびていた人がいた。

はるばる宮城の仙台から会場の、横浜・みなとみらいの「パシフィコ横浜」に駆けつけてくれた相澤隼人さん。今は、岩沼西中学校の1年生だ。

相澤さんが初めて宮本に出会ったのは大震災の翌年だった。
相澤さんがまだ岩沼西小の3年生のとき。ご実家が被災して、ようやく少し、生活が落ち着いてきたころ。
2012年の8月に、ほか5人のプロと仙台にやってきた宮本に、スナッグゴルフを教えてもらった。
その楽しさに目覚めた相澤さんは猛練習を重ねて、その翌年から宮城県のスナッグゴルフ大会で、なんと4連覇を達成したという。

ぜひ宮本にあのときのお礼を直接、言いたいと、お父さんと一緒に高知県で開催されたカシオワールドオープンを見に行ったのが、2015年。
しかし残念ながら入れ違った。初日に腰痛を訴えた宮本は、やむなく棄権をして去ったあとだった。
この日のトークショーで初めてそんな事情を聞いて、恐縮しきり。
「ごめんね」とわびた。
ようやく4年越しの再会に、「また会いに来てくれて嬉しい」と、感激した。

昨年の日本女子オープンで、大会史上最年少&初のアマVというW快挙をなしとげた畑岡奈紗さんのゴルフの“育ての親”が中嶋常幸であるように「僕も、ツアーで優勝したあの子は、僕が教えたと言ってみたい」。

中学校から本ゴルフに転向したばかりで、「今はただ、少しでも上手になりたいだけ」と相澤さんは、プロ入りの夢にはまだ目覚めていないようだが近い将来、ますます成長のあとを、また見せに来てくれれば嬉しい。

宮本もその一角を担う“チーム芹澤”にもこのほど、新顔が加わった。福井工業大附属福井高校を卒業してすぐこの春にもプロ転向を決めた岡崎錬(おかざきれん)はツアーの出場権をかけて、今年のQTファーストから挑戦しようという18歳。
30近くも歳が離れた弟弟子も出来て、ますます張り合いも出てくる。

今、好きな女優さんは石原さとみさんと、有村架純さん。今、一番気になるニュースは、森友学園。
いつも、最も旬な時事ネタを用意して喜ばせるサービス精神は、相変わらず。
歴代の選手会長として、男子ツアーの発展に日々頭を悩ませ、心を砕く。

プロ23年目の今年の目標は、「いっぱいテレビに映りたい。これまで長い間、応援してきてくださった方々に、良い姿をたくさんお見せすることで、ちょっとでも返すことが出来れば」。
20代、30代はただただ目立つことが大好きだったが40代も、半ばを過ぎた今はメディアでの露出も、恩返しが目的だ。
  • 「相澤くん、今日は会いに来てくれて本当にありがとう!」
  • 「これからもゴルフ頑張ってね」
  • このほどチーム芹澤に加入しました! 岡崎錬をよろしくお願いします

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