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全米オープンの最終予選会を実施

米ウィスコンシン州のエリンヒルズで行われる今年の全米オープンの出場権をかけた最終予選会が、22日に兵庫県の小野ゴルフ俱楽部で行われた。
36人が参加した1日36ホールの激闘を制して、いずれも今季好調の4選手がその切符をもぎ取った。

ぶっちぎりの1位通過は、2ラウンド通算11アンダーを記録した小平智。

残り3枠は、通算7アンダーを出した6選手によるプレーオフで競われた。
先週の関西オープンで、ぶっちぎりの完全Vでツアー初優勝を飾った今平周吾はその勢いのまま、米のチャン・キムと共にいち抜けた。

2ホール目は豪州のレフティのアダム・ブランドがボギーを叩いて脱落すると、さらに3、4ホール目に突入したサドンデスで小林伸太郎が3打目を池に入れてコースを下りた。

ついに残りの1枠は韓国若手の任成宰(イムソンジェ)と、選手会長による熾烈なマッチレースとなった。
5、6、7、そして8ホール目でやっと終戦を迎えた。宮里優作が、5メートルのバーディパットを沈めて、ようやく終止符を打った。

2週前の日本プロで2試合連続の地元Vを飾り、先週は京都府・城陽カントリー俱楽部での関西オープンで、4日間を戦いヘトヘトのまま、この日は早朝6時半から、スタートティに立った宮里。
まさに長い、長い1日だった。
計44ホールは「人生初」。プレーオフの1ホール目はもう「さすがに疲れて体が動かなかった」とティショットを池に入れたが、それでも運良く次に駒を進めて、そこからが本当の試練だった。
「体にムチ打ってやった」と重い体を引きずりながら、日没のサスペンデッドを覚悟した矢先の決着だった。
2年連続の切符を手にして「本当に頑張れ、と神様がチャンスをくれたのかも」と、昨年(23位)以上の成績を、誓わないではいられなかった。

若い3人は、大会初出場を喜んだ。
小平も、今平も全米オープンは「小さい頃からテレビで見ていたあこがれの舞台」と声を揃えて、「世界でも、若い選手が活躍してるし、周吾と一緒に盛り上げたい」(小平)。
飛ばし屋のキムも、自身初のメジャーの権利に「嬉しいし、とてもエキサイティング。出発までに、しっかりと準備したい」と意気込んだ。

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