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第9回谷原秀人ジュニアクラシックを開催(8月6日)

夏休みの恒例行事となった、谷原秀人ジュニアクラシックが広島県福山市にある松永カントリークラブで2日間に渡り開催され、この日のゴルフの部には67人の小学生が参加して、暑さに負けないハイレベルな競い合いが展開された。

松永カントリークラブは、12才でゴルフを始めた谷原が、父の直人さんと一緒にゴルフの腕を磨き、更にはクラブ選手権のチャンピオンボードには親子で名を刻んでいる思い出のコースで、そんな感慨深い場所で、小学生のジュニアゴルファーの腕試しの場を提供して9年目となった。

自身の聖地とも言えるこのゴルフ場では、特別な規則は設けず、コース内には親御さんが入ることができ、お子さんのプレーを観戦できるため、地元では人気のある大会として定着している。

そして何といっても人気が高いのは、トーナメントで活躍するプロによる直々のレッスンを受けられることで、今年はこれまでにも増して最強の布陣でホールアウトしてくる子どもたちを迎えた。

昨年に続いて登場した中西直人は、中学生の時に観戦に行ったトーナメントで谷原の魅力に惹かれ、それ以来アマチュアで初めて出場したトーナメントでの練習ラウンドをきっかけに親交を深め、「何か役に立てないか」と今年も自ら志願。

初めて登場の塩見好輝は、東北福祉大学に在学中のオーストラリア合宿で、プロとして応援参加した谷原から刺激を受け、それ以来なにかと行動を共にするようになり、この活動を知って協力。

そして同じ東北福祉大学でひとまわりも年が離れながらも、今では競り合うライバルでもある藤本佳則は、「タニさんの社会貢献活動に協力したい」と、スケジュールの合間を縫っての初登場だ。

更に、自身のコーチである阿河徹さんも加わり、谷原は恒例のことながら次から次へとやってくる子どもたちに、まず名前を聞いて課題を引き出し、そしてポイントを指摘し、たった一言のアドバイスが、ボールをグンと真っ直ぐ遠くに飛ぶように変え上達に導いた。
藤本は、「小さい頃に色んなフェースの使い方を覚えて欲しい」と、ウェッジでフェースを開いてのアプローチを勧め、小学生ならではの感性を引き出す指導を行った。

連日の猛暑日による炎天下の下で、思いをひとつにした4人のプロは、したたる汗をタオルで拭いながら、休憩も入れることなく3時間を超えて、ショットとパットを全ての子どもたちに指導し、写真撮影やサインにも気軽に応じた。

第9回大会を終えた谷原は、「アンダーパーが何人も出るレベルの高さは、きちんと練習していることを感じさせられ、やり始めた子もそれを見て刺激を受けてもっと上手くなりたいと思うはずで、相乗効果も生まれる。」と年々向上する子どもたちの成長に感心しきり。
また、広島国際学院高校が先の高等学校ゴルフ選手権で団体優勝をし、その中に谷原ジュニアクラシックで腕を磨いた子たちが何人か含まれることを知ると、「こういう結果を聞くと嬉しいし、やり甲斐が出てくる。母校の東北福祉大学のゴルフ部に進学した子も出てきて、つながりも生まれていることを実感している。」と、地道に9年を重ねてきた成果に喜びもひとしおだ。

この大会の他にも、社会貢献活動に積極的な谷原は、自身が設立したジュニアゴルファーと障がい者の支援を目的とした、一般財団法人Green Seed Foundation(グリーンシードファウンデーション)での活動の一環として、先月21日には、昨年夏に起こった広島県での土砂災害で被害を受けた施設への福祉車両の寄贈など、積極的に活動を行っている。

表彰式では、70年目となった地元広島での原爆投下の日ということもあり、谷原からの呼びかけで参加者全員による黙とうが捧げられたあと、「成績の良かった子、良くなかった子、暑さに負けずみんなよくがんばりました、プロから教えてもらったことを生かして練習に励んでください。」と激励のメッセージを送り、次なる第10回記念大会を盛り上げるためにも、まずは谷原の後半戦での活躍に期待がかかる。

<第9回谷原秀人ジュニアクラシック成績上位>

●4-6年生男子(5,088ヤード/パー72)
優勝 大嶋宝 65
2位 太田暁虎 70
3位 大嶋港 71
●4-6年生女子(5,088ヤード/パー72)
優勝 梶谷翼 67
2位 尾関彩美悠 68
3位 栗原幸 69
●1-3年生男子(3,001ヤード/パー72)
優勝 梶谷駿 64
2位 岡田怜音 80
3位 香川倫輝 86
●1-3年生女子(3,001ヤード/パー72)
優勝 藤安真凛 71
2位 井ノ下愛華 81
3位 柳藍佳 88

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