今大会は、月曜日に行われた予選会マンデートーナメントを突破して、今季５戦目の出場権をもぎとった中島が、粘っている。「昨日と同様に、パットがよく入った」と、入れ頃外し頃の距離をしっかりと決めて、最終日を前に７位タイと踏ん張った。

「今までは、初日はそこそこ。２日目はギリギリの予選通過」と平凡な決勝ラウンド進出も、「今年のマサオは一味違う」と胸を張れるのは、このオフ。ＪＧＴＯ主催の宮崎合宿に参加して、開眼した。
そこで受講した、人間の体の動きには４つのタイプがあるとされる「フォースタンス理論」。提唱者である廣戸聡一氏の特別講義に大いに感銘を受けたという中島は、そのあと理論に精通した知人にもさらに詳しく教えを乞うたり、研究生の一人でもある横田真一と、練習ラウンドを回ったりして、いっそう知識を深めてきた。
そのおかげで「ゴルフが安定してきた」という実感があり、廣戸氏にも「出会えて良かった」と、一期一会に感謝している。

言わずと知れた中嶋常幸の長男は、これがおそらく「今季最終戦」となる見込みだ。ツアーのシード権も、出場権もない中島は、今年も予選会のＱＴにサードステージから挑まなければならず、それだけになおさら「明日は悔いのないゴルフを」と、意気込む。「ギャラリーのたくさんいる中でもうちょっと頑張ってみたい」と最終日は喝采の中で、18番グリーンを上がってきたい。

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