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全英オープン2日目初のメジャーで決勝ラウンド進出、平塚哲二は通算2オーバー

ピン左3メートルにつけ18番グリーンあがってきた平塚を、地元ファンが大きな拍手で出迎えてくれた 。

地上20メートルはあろうかという巨大なスタンドから降り注いでくる、大ギャラリーの惜しみない声援 。
そこにたどり着くまでは、かなり疲れた表情を浮かべていたが、思わずピンッ、と背筋が伸びた。
ち ょっと照れたように、軽く手を振って挨拶。メジャー大会の醍醐味を存分に味わいながら最終ホールをパーに収めて、通算2オーバーは予選通過圏内だ。

だがホールアウトしてきた平塚の口から思わずこぼれ出たのは、「いや、ほんとキツかった」と いう悲鳴にも似た声だった。

「今日は半端じゃない風。特に後半。左からの風が、ほんまに厳しかったです」。

ここロイヤルトルーンは、すぐ横の海岸線を南に沿って進み、北に向かって帰ってくるレイアウトだ。 アウトの6番まではひたすら右からの風が続き、インは13番から左の風一辺倒になる。

特に左からの風が苦手な平塚は、風向きが変わった13番でダブルボギー。思いがけず芯を食い、上空高く舞い上がったティショットが、風に持って行かれて右OBだ。

それでも各ホールによって風向きが異なれば、次のホールで一呼吸おいてミスを調整しなおす時間も持てる。
「でも、こう同じ向きばかり打たされると・・・。かえってスイングを崩してしまいますよ」と、 顔をしかめた。

この2日間、数々の苦難を乗り越えながら初のメジャーで決勝進出。「明日はもっと、ドライバーの回 数を減らして、あとバンカーには打ちこまないようにしながら、もう少し思い切って攻めていきたいかな」。
ホールアウトするなり、翌日のコース攻略で頭がいっぱいの平塚だった。

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