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<大会初日>チーム・ジャパン初日は6アンダー10位タイのスタート

フォアボール(4人の選手がそれぞれのボールを打って行き良い方のスコアを採用する)の初日、注目のチーム・ジャパン平塚哲二、池田勇太ペアは、ポルトガルのサントス兄弟に対して一歩も譲らぬ緊迫した展開が続いた。両チームともなかなか重い風とアンジュレーションがきついグリーンでバーディが取れない。最初に迎えたピンチはチーム・ジャパンの4番ホール(466y・パー4)だった。池田がセカンドでグリーンを外しアプローチでもあまり寄らない。一方の平塚はグリーンにパーオンしたものの、かなり奥側に切られたカップまでは15ヤード以上しかもかなり高いマウンドのうねりのあるライン。ラインを慎重に読む平塚はウエッヂにクラブを持ちかえる。グリーン上からウエッヂでヒットしたボールはカップの右横約5メートル。池田と一緒になめるようにラインを読む平塚。しっかりと打ち出したボールは見事読み通りのラインに乗りナイス・パー。今日初めて平塚が拳を強く握りしめ渾身のガッツポーズ。
ピンチの後にはチャンスありとは、良く言ったもの。続く5番ホール(パー3)では、今度は池田が2メートルにつける。これを沈めてこの日初めてのバーディ。グータッチでようやくエンジン始動。気持ちが盛り上がってきた6番ホール(パー5)でもきっちり連続バーディを奪ったものの続く7番でまたまたピンチ。二人ともティショットを左に曲げ、共に溶岩石で造られた壁のそばに。競技委員を呼び救済処置の確認を行い二人とも1クラブのプレース。池田は乗らず寄らずのピンチ。一方の平塚は木をよけ右からのフックでグリーン右のカラーに。そこからパターで転がしカップのふちに止まりギャラリーから歓声があがる。ナイス・パー。
またまた、ここでもなんとかピンチを凌ぐとご褒美が待っていた。8番ホール(パー3)そして9番(パー4)と連続でバーディを決め前半4アンダーで前半終了。後半も何度かチャンスにつけるものの、「インコースの方はグリーンがサンドグリーンのような感じになっているので難しい」と池田が言うようになかなかスコアを伸ばせず、バーディ2つがやっとの展開。最終18番(パー4)では、逆にピンチに。乗らず寄らずの池田に対して、ティーショットを曲げて出すだけとなった平塚は、3打目ピン左5メートルの絶体絶命。しかし、アジアンツアーで現在賞金ランキング3位と過酷なアジアを渡り歩いてきた平塚のパットはただ者ではなかった。見事癖のある芝目を読み切り、更に読み通りに打つ事が出来る技術は、ミッションヒルズに集まった中国人ギャラリーを唸らせた。これを沈めてなんとかパーで凌いだチーム・ジャパンは、初日6アンダー10位とまずまずのスタートを切った。
初日のプレーを振り返って「チャンスもいくつかあったのでもう少しスコアを伸ばせたのかなと思います。二人でかみ合っていければもっとスコアを伸ばせると思うので明日はもっとスコアを伸ばしていきたい。」と平塚が語れば、池田も「最低限のゴルフはできたのかな。あと3つはバーディが取れたんじゃないかなと思います。明日は今日と違った形式になるので、今日以上に二人の力が必要となってくるからなんとか力を合わせて頑張りたいと思います。」と明日2日目の展開が楽しみなコメント。
明日のフォアサムは、1つのボールを交互に打つ試合形式のため、同じ契約メーカーのブリヂストンのボールを常日頃使用している二人にとっては、有利な展開になるに違いない。フォアサムはチームワークそして経験が大きくものをいうだけに、大切な大会2日目となる。
初日の上位チームと日本の成績
1位 オーストラリア −11
2位 アイルランド − 9
スコットランド − 9
4位タイ アメリカ − 8
北アイルランド − 8
11位タイ 日 本 −6
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池田の左後ろに? 
平塚のグリーン上からの絶妙なアプローチショット 
4番ナイスパーで渾身のガッツポーズ 
7番ホールでの救済処置














