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ダイヤモンドカップゴルフ 2010

浅地洋佑くんが自身3度目のベストアマチュア賞を獲得

6位タイからスタートした最終日は、ロープ際に友人が鈴なりだった。杉並学院高の先輩や同級生、大勢の友人たちに見守られる中での1番ティショットは「さすがに緊張しました」と、初々しく頬を染めたが、そんなセリフも疑わしくなるこの日のプレーぶり。

530ヤードの1番パー5で、いきなりのイーグル発進をした。
5番ウッドで打った236ヤードの第2打は、グリーンを捉えることが出来なかったが先輩の石川遼も認めたアプローチにモノを言わせて10ヤードの3打目をカップイン。

一気に2打縮めて2位に浮上したが、そのあとも「力みはなかった。むしろ、もっと伸ばそうと思いました」と、17歳らしからぬ強心臓も、先輩譲りか。

度重なるピンチにも、「ちょっと曲げても諦めないで。なるべくパーを拾えるように」とこれまた17歳とは思えぬ落ち着きで、後半は耐えに耐えてパープレー。
通算7アンダーは9位タイと粘りに粘ってトップ10に食い込んで、「うまくいかなくても諦めなければ、上に行けるということです」。目標にしている来年のプロ転向に向けて、ひとつ確かな手応えを掴んだ。

この日は石川と、やはり高校の先輩の薗田峻輔が、プロ転向後、初の直接対決。
同組ラウンドで注目を集め、さらなる新時代の到来を大いに予感させた。
その中で現在2年生の浅地くんも、次なるスター候補としてその存在を存分にアピールした。

<記録メモ>直近10年のアマチュア選手のトップ10入り

2010年 浅地洋佑 9位T(17歳0カ月6日)「ダイヤモンドカップ」
2007年 石川遼 優勝(15歳8カ月3日)「マンシングウェアオープンKSBカップ」 
2006年 宇佐美祐樹 6位T(17歳3カ月12日)「マンダムルシードよみうり」
2005年 伊藤涼太 6位T(15歳1カ月25日)「アンダーアーマーKBCオーガスタ」 
2002年 宮里優作 4位T「中日クラウンズ」 
2002年 宮里優作 6位T「全日空オープン」 
2002年 宮里優作 2位T「アジア・ジャパン 沖縄オープン2003」 
2001年 宮里優作 9位T「JCBクラシック仙台」 
2001年 宮里優作 2位T「三井住友VISA太平洋マスターズ」 
2001年 宮里優作 7位T「日本オープン」 
2001年 宮里優作 4位T「ブリヂストンオープン」 
2000年 清田太一郎 6位T(19歳10カ月25日)「フジサンケイクラシック」 
2000年 宮里優作 5位T(20歳4カ月3日)「ブリヂストンオープン」 
2000年 宮里優作 8位T「住友VISA太平洋マスターズ」 

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