佐藤えいちは、今年チャレンジトーナメントの開幕戦「Ｎｏｖｉｌ　Ｃｕｐ」で、前粟蔵俊太とのプレーオフを制し、絶好のスタートを切った。

が、7月の長嶋茂雄ＩＮＶＩＴＡＴＩＯＮＡＬセガサミーカップの練習日に左手の腱鞘炎を患ってしまった。指が腫れてクラブをうまく握れないため、今週からインターロッキンググリップから「12年ぶりにオーバーラッピング」に変えたところ、うまくいった。

出だしの10番でティショットは「チーピン」で左に曲げたものの、このホールはバーディ。
「あれで流れがちょっと良くなった」佐藤は、それまで「1日中どうなるんだろう」と不安を抱えていたのだが、その後も「いい距離のパットが入ってくれて」6バーディ、ノーボギーの6アンダー66をマークした。「ボギーだけは打たないように」気をつけて、やりきった。

この日は、14歳の女子中学生がチャレンジに出場するということで注目を集める石山千晶さんとのラウンドだった。「すごいですね。球の上がり方、勢いが女子とは違う打ち方」と彼女を評価した。年齢的には「あれくらいの子供がいてもおかしくない」だけに、感慨深い日ともなったようだ。

佐藤は現在賞金ランキング3位で、1位のクリス･キャンベルとは約150万円の差である。
1位になれば、来年のツアー出場権が与えられる。この試合を含めて残り2試合。

最終日、逆転に向けて優勝を狙う。

• 佐藤 えいち
• 石山 千晶