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ダンロップフェニックストーナメント 2009

石川遼は「真っ向からぶつかる」

単独2位につけた昨年大会。憧れのイアン・ポールターも連覇を狙ったハイレベルの大会で、本人も予想以上の結果に「やりきった」という充実感。

しかし、それもほんの一瞬だった。
そのまま18番グリーンサイドに居残って、マークセンの優勝シーンを見届けるうちに「悔しさがこみ上げてきた」という。

そして思った。
「ここで勝ちたい」。
リベンジを胸に、賞金ランク1位でここフェニックスに乗り込んできた今年は、技術も精神面も明らかに底上げされたという実感がある。

「ミスに、いちいち一喜一憂していたのが昨年。今年は、良いも悪いもきちんと認め、気持ちの波をおさえることもできる」。

賞金レースを争う池田勇太の体調を気遣いながらも、「このまま一緒に最後まで戦いたい」と熱望していただけに、欠場が危ぶまれていたライバルが出場を決めたことも発奮材料だ。
どちらがなっても史上最年少の賞金王にむけて、「全力でやる」と、手を緩めるつもりはない。

予選2日間を同組で回るビジェイ・シンには火曜日のテレビマッチで「来年のプレジデンツカップではぜひコンビを組みたいな」と、話しかけられますます気持ちが高まった。
昨年、自身3度目となる米ツアーの賞金王に輝いた46歳は「練習の虫」と評判で、石川も「それだけのことをやってきたという自信が、ショットにも出ていると思う」と感じるものがあった。

経験も実績も、まだまだとうてい足元にも及ばない。
しかも、今大会は35回という歴史の中で、チャンピオンに輝いた日本人選手は3連覇のジャンボ尾崎と中嶋常幸、そして片山晋呉と横尾要の4人しかない。
それを、ついさきほど報道陣から伝え聞き、海外選手たちの底力を改めて思い知らされた。
「急に日本に来て、時差ボケも当然あると思うのに、それをものともせずに勝ってしまうのだから…」。
レベルの差を痛感しながらも、「若干悔しい」。
なんといってもここは“ホーム”なのだから。やっぱり日本人選手がゲームの中心にいたほうが絶対に盛り上がる。
「それが、僕でありたい」と、力をこめた。

シンとの直接対決にも力の差は承知の上で、「真っ向からぶつかり合ったらきっと、熱いものになる」と、言ってのけた。
「僕には僕の、経験が浅いなりのゴルフがある。ついていこうとしすぎて自分の技術、精神を過信しても崩れるだけ。自分を貫きたい」と、どこまでも前向きだ。

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