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ブリヂストンオープン 2008

ホストプロたちが奮闘中!

ドライバーの不振に苦しみながらも踏ん張った丸山
決勝ラウンドに進出した66人のうち、主催のブリヂストン契約プロは16人。この日3日目は、そのうち実に6人がトップ10入りだ。

3位の宮本勝昌と、4位タイの丸山茂樹、近藤智弘に池田勇太。
8位の横尾要。
10位の宮里聖志・・・。

ホストプレーヤーがひしめきあって、最終日を迎える。

丸山(=写真上)は、ドライバーの不振に「ごまかしごまかしやっている」と呻きながらも6番で魅せた。
左林に打ち込んだ第2打。地面からわずか1メートルほどしかない隙間から6番アイアンを握り、低い球でみごと脱出。

グリーン奥のラフまで運び、パーを拾って「いいものは持ってるんですよ」と、おどけて胸を張った。
「ただそれが今は出し切れていないだけ」と、苦笑した。

この日上位の大半を占めた日大OBの筆頭でもある。
黄金期を支え、牽引した立役者は「最近は東北福祉ばかりだったけど、久しぶりに日大フィーバー」と嬉しそうに、「明日、8アンダー出せばまだ分らない」。
5打差からの逆転Vで“丸山先輩”の威厳を示す。

その丸山とこの日最終組で回った横尾(=写真中)は大ギャラリーを味方につけられなかった。
プレー中に、人声や物音が気になってしまうのは「ゴルフの流れが悪い証拠」。
5番のボギーのあと伸び悩んだ末に、17番で長いバーディパットを決めたのがせめてもの見せ場だった。

イーブンパーに「今日は僕の日じゃなかった」と言ったが、諦めてしまったわけではない。
「これだけ差が開いちゃうと厳しいけどここは前の組で回った方が、チャンスがあるコースだから」と、なお頂点をにらむ。

お世話になっているメーカーの、社をあげてのビッグイベントには毎年、父でコーチの優さんが会場に駆けつける。10位タイの宮里(=写真下2枚)は今週、久しぶりにつきっきりの指導を受けられたことで、上昇のきっかけを掴んだ。

「ショットは近くに立ちすぎていたアドレスで前傾を深めにして構え、テンポが早くなっていたパッティングはゆったりと」。
好調を取り戻したゴルフで6バーディを積み上げてもなお、首位とは7打差。
「のばし合いの中では厳しい差だけれど・・・諦めん!」。

ホストプロたちがしのぎ合い、日曜日の袖ヶ浦を盛り上げる。

  • 6打差からなお頂点をにらむ横尾
  • 宮里家の長男も「諦めん!」
  • 予選落ちしたがコースに残って優(左)さんの特訓を受ける弟・優作(右)とともに、長兄(中)も最終日の調整に余念がなかった

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