Tournament article

バナH杯KBCオーガスタ 2008

宮本勝昌「僕も“何も言えねぇ”」

先週までの3週間のオープンウィークは、刺激的だった。まず、なんといってもオリンピックだ。ほとんどテレビに釘付けだった。特に競泳。
北島康介選手の連覇は一緒に泣いた。

「見ているこっちも“何も言えねぇ”くらいに嬉しい、と・・・」。
そして、感動のシーンは自身が経験した昨年の光景と重なった。

それも、ちょうど8月。4年ぶりのツアー通算6勝目をあげた今大会は、ホールアウト後のアテストでブルブルと手が震え、うまくサインが出来なかったほどだった。

「北島選手を見ていて、自然とあの時のことが思い出された。自分も、何も言えないくらい嬉しかったから」。
自身の連覇への思いを、改めて強くした瞬間だった。

それだけではない。
嬉しいニュースは、先週の日曜日。
石川遼が、関西オープンでプロ初優勝を飾ったのだ。
その快挙に喜んだのは、選手会長としての立場もあった。
「これでまた、男子ツアーがますます盛り上がる!」。
またもちろん、自分への発奮材料にもなった。
「遼ちゃんが頑張ると、僕ももっともっと頑張ろうって思うから」。
ディフェンディングチャンピオンは、ますますモチベーションを上げての会場入りだ。

しかも、予選2日間はその石川と同じ組。
「遼ちゃんと回ると、スイングのリズムが良くなるし、盗みたい技もいっぱいあるし」。
たとえ相手が20歳も年下であっても、良いと感じたものは何でも、躊躇なく取り入れるつもりだ。

開幕戦Vを達成した今年の東建ホームメイトカップ3日目以来の直接対決にも、気持ちは逸る。
「予選2日と言わず、4日間一緒に回って優勝争いといきたい」。
気合いが入った。



関連記事