Tournament article

武藤俊憲「目標を切り替えた」

初日こそ、傾斜やラフからの距離感に戸惑いを感じたが、この日3日目はようやく試合勘も戻ってきた。同時に、持ち前の爆発力も戻ってきた。66をマークして、2位タイに浮上した。

先週のマスターズGCクラシックに出場したものの、レギュラーツアーは今週の今大会が、病いからの復帰第1戦。
シーズン序盤に、体調を崩した。つるやオープン2日目に発熱とひどい頭痛。
日がたってもおさまらず、次の中日クラウンズで棄権した。

慌てて病院に駆け込むと、ウィルス性の肝機能障害と診断された。
入院の必要はなかったが、「安静が必要です」と医師に言われた。
押し切って、無理してコースに出ても力が出ない。
結局、三菱ダイヤモンドカップから丸2週間を自宅療養に当てるしかなかった。

その間に、茨城県の大利根カントリークラブで行われた全米オープンの最終予選も、「この体では36ホールもこなせない」。
今年一番の目標だったが、指をくわえてみているしかなかった。

本戦も「テレビで見ているしかなかった」。
その鬱憤は、溜まりに溜まっている。

「だから目標を、今週に切り替えた」。
昨年、この“日本予選最終戦”で大逆転の末に同ランク2位に滑り込んで勝ち取った初のメジャー切符。
悔しさは、2年連続の全英オープン出場権で晴らす。

昨年の会場のロイヤルリバプールで経験した感動は、まだ胸の奥にくっきりと残っている。
「日本では、想像もできないコースで体験したこと。楽しかったことも、つらかったことも…。またあれと同じ思いを味わいたい」。
そして、昨年5位に食い込んだ谷原秀人のように「日本にもこんな選手がいるんだぞ、ということをアピールしたい」と、武藤は言った。

関連記事