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マンシングウェアオープンKSBカップ 2007

立山光広と井上忠久が仕切りなおして好スタート

前日初日の悪夢を払拭。4アンダーに「面白くなってきた」と立山
クラブハウスのレストランで、ジャンボ尾崎が立山の姿を見つけるなり声をかけた。「おう、今日はいくつだ」。「ジャンボさんと同じです」得意げにそう返すと、呆れたようにジャンボが言った。「昨日、11を打った選手が今日は4アンダーか!!」。

首を振りながら去っていく背中にポツリ。
「・・・なんであの人、俺の昨日のスコアを知ってんだ?!」。

ジャンボさえ注目した立山のスコアは、暴風雨のため中止になった前日の大会初日。
4番ホールでティショットが強い風にあおられて、OB連発。1ホールで11を打った。
その直後に競技中断、さらには中止が決まって、「神風が吹いた」と喜んだ。
仕切りなおしの2日目以降は「優勝争いを期待していてください」と、話していた。

改めて行われたこの日の第1ラウンドは、悪夢の4番こそ意識したがパーで切り抜けた。
13位タイスタートに、「申し訳ないけれど、やりなおしてもらってほんと良かった」と立山。
「このまま、本当に優勝争いまで言っちゃったら面白いよね!」と、笑った。

やはり初日に散々な目にあったファイナルQTランク13位の井上忠久も、立山と同スコアの4アンダーにつけた。前日の4番で、20センチのパーパット。
「お先をしようと思ったら・・・」。突風でボールが動き出して結局6メートル。
ラインもフックから、スライスへ。また、下りから上り傾斜に変わってしまい、ボギーを打った。
この日も、同じホールでボギーを打って、嫌な予感がよぎったが、「9番でバーディを取ったら流れが良くなった」。途端に周りを見る余裕が出てきた。

東児が丘マリンヒルズゴルフクラブの17番横の高台にある展望レストラン「アフレンツァ」はその場で焼く石釜焼きのピザが美味しいと評判だ。
噂を聞きつけた井上はぜひ試食してみたい、と思っていた。
キャディに「悪いけど、買ってきてくれない?」と懇願したが、あっさりと却下された。
焼き上がりに10分ほどかかるばかりか、「ピザを持って、ティグラウンドに立つのはやはりひんしゅくでしょう?」。

話を聞いていた親切なギャラリーが、「ホールアウトするまで、持っていってあげましょうか」と言ってくださったが、さすがにそんなことをしてもらうわけにもいかず、丁重に断ったがますます欲求は高まってくる。
「どうにか食べる方法はないものか」と、スコアはそっちのけで思案する井上であった。

選手も食べたい美味しいピザ。
ぜひ、観戦の合間に17番展望レストラン「アフレンツァ」にお立ち寄りください。

  • 仕切りなおしの4アンダーにすっかり良くした井上は「17番のピザが食べたい〜」と・・・。

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