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ANAオープン 2007

谷口拓也、27歳最後の週に

北の大地で本来の姿を取り戻した。前半の3番から4連続バーディを奪うなど66。通算6アンダーは、3位タイ浮上に「今日はパターに何枚か適当に鉛を貼ったら良くなった。やっとゴルフが面白くなってきた!」と、大きな口でガハハと笑った。

先週のサントリーオープンで、今季8試合目の予選落ちにふと思いつく。
「最近、“俺のゴルフ”を忘れてる」。

東北福祉大の先輩で、いまも「アニキ」と慕う谷原秀人の大活躍。
「俺も“タニ”さんに続きたい」そう思うほどに、ゴルフが窮屈になっていた。

ミスに過剰に反応し、ボギーを打てば落ち込んだ。
「ゴルフが固まっていた」と振り返る。

谷口の最大の長所は思い切りの良さだった。
「ボギー打っても、別にいいじゃん。次に取ればいいじゃん」と頭を切り替え、次の1打と対峙する。
「パっと見て、パっと打つ。それが俺の良さだった」。
谷原の活躍は確かに刺激にこそなれど「俺は俺」。良い意味の割り切りができなかったばっかりに、「ゴルフが面白くなくなっていた」と、気がついたのだ。

16日(日)の最終日は、「27歳最後の日」。
翌17日は、くしくもあの石川遼くんと同じ誕生日。
しかも、15日(土)は今週バッグを担ぐジェフ・マルベリさんの誕生日。

「遼くんとは、年齢がひとまわりも違うけど、誕生日も血液型も同じ。明日はキャディの誕生日だし、だから頑張る!」。
どこかはちゃめちゃなコメントこそ、谷口が自分らしさを取り戻した証拠だ。

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