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日本プロゴルフ選手権大会 2006

白佳和(はくよしかず)「谷口さんと合宿しているイメージで」

いつも順位やスコアを気にしながらプレーすると、緊張して自分のゴルフができなくなる。
だから22位タイからスタートしたこの日最終日は、首位スタートの谷口徹だけを「意識してプレーした」という。

このオフ、谷口と合宿する機会が持てた。試合勘を養おうと、トーナメント方式で行われた練習ラウンドで「谷口さんは、僕なんかを相手に本気で勝負してくれた」という。

その中で谷口のコースマネジメントや、優勝争いのときの心がまえなど、参考になることがたくさんあった。
「競り合ったときほど余計なことを考えず、ゲームに集中しろ」と、アドバイスもしてくれた。
「今日もあのときのラウンドみたいに、谷口さんと対決しているつもりでやろうと思ったんです。そうしたら、おのずと上位も見えてくるだろうと」。

ひたすら谷口の背中だけを追いかける作戦がハマった。
おかげで、最後までノンプレッシャーのままプレーができた。
ボギーなしの4アンダーで、1打差まで肉迫することもできた。
同時に、プロ日本一を決める大舞台で5位タイフィニッシュ。

今年、シード元年。だが、オフ合宿で谷口に言われたひとことが今も心に響いている。
「初シードを取った、と思っても、油断すればすぐにシード落ち。いまそんな選手も多い。・・・おまえは、絶対安心するなよ」。

この言葉を胸に、次週以降も気を引き締めていくつもりだ。

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