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つるやオープンゴルフトーナメント 2006

尾崎直道・ディフェンディングチャンピオン

尾崎直道が50歳を目前にして、冒険に出た。今年、クラブをあえてフリー契約にして、先週の開幕戦では4日間とも異なったメーカー、スペックのものを握るなど、試行錯誤を続けている。

「急にいろんなクラブを使ってやってみたくなって。私の年齢ならそんなことができるのも、もうこれが最後かもしれない・・・そう思ったら、欲求が止められなくなったんです。この春は、とにかく毎日違うものを使ってみようと」。
そう言って、楽しそうに笑った。

来月19日の誕生日と同時に、米シニアのチャンピオンズツアーに参戦する。
25日にオクラホマのオークツリーゴルフクラブで開幕する全米プロシニア選手権がデビュー戦となる見込みだ。

「楽しみなような、行きたくないような・・・」。
93年からの9年間を、USPGAツアーで戦った。
最愛の家族と離れ、異国の地での転戦は楽しい思い出ばかりではなかった。
辛苦を舐めつくしてきたからこそ参戦を目前にして、期待と恐れが入り混じった気持ちになるのだろう。

再びきびしい環境に身をおくことに迷いながらも、あえてジョーは旅立とうとしている。

「ゴルフに集中できる環境の素晴らしさ、そこで戦う選手のレベルの高さ。コースと、コースセッティングの難しさなどがあそこにはある。もう一度、それらを味わってみたいと思ったんです。ツアープロである私の闘争心を刺激する場所、それがアメリカだと分かったから」。

昨年の今大会と翌週の中日クラウンズで2試合連続優勝を達成した直道。
ディフェンディングチャンピオンが渡米を前に、再び山の原に帰ってくる。

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