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東京ドームカップ 2005

絶好調男!谷昭範が今季チャレンジ2勝目と共に賞金ランク4位に入り滑り込みで来年度前半のツアー優先順位を獲得した。

左=㈱東京ドーム 取締役専務執行役員 営業本部長 門脇輝彦氏、中央=谷昭範、右=(社)日本ゴルフツアー機構 島田幸作会長
株式会社東京ドーム主催によるチャレンジ最終戦、東京ドームカップ(賞金総額1000万円、優勝賞金180万円)は、19日(水)〜20日(木)の2日間、栃木県那須郡の馬頭後楽園ゴルフコース&ホテルにて最終ラウンドが繰り広げられた。
絶好のコンディションの中、各選手はスコアを伸ばしていくものの前日トップの富田雅哉は1番2番と連続ボギー発進。スコアを落としていく。そんな中やっぱり"ニュー・タニ"は強かった。前半の9ホールで4バーディ、ノーボギーの32とスコアを伸ばしたものの後半に入ってスコアが伸びずに苦しい展開となった。4組前を廻る清田太一郎が65の猛チャージをみせ先に10アンダーでホールアウト。その清田に谷は17番のボギーでついに並んでしまった。何が何でもバーディで優勝を決めたい谷は最終18番ホールでパーオンしたものの2パットのパーで清田とのプレーオフに突入した。
プレーオフは18番。1ホール目両者パーで迎えた2ホール目。谷はピン奥約6mに2オン。一方の清田はピン手前のカラー約3m。谷は見事ラインを読みきり1パットのバーディを沈め、清田にプレッシャーをかける。慎重にラインを読んだもののわずかカップの右を通り抜け、その瞬間今季GDOチャレンジに続く2勝目と待望の賞金ランク5位以内に与えられる来年度前半のツアー優先順位を獲得した。「優勝ももちろん嬉しいですが、賞金ランキング5位以内を目標に今シーズン闘ってきたのでとても嬉しいです。途中17番のボギーで清田選手に並ばれたのは知っていましたが、並ばれたのが賞金ランクで自分より上の清田選手だったので動揺はさほどなかっです。プレーオフの時には賞金ランキングで5位以内を確定させた後だったので伸び伸びとプレーができました。」
と笑顔が止まらない。先週の日本オープン最終日に優勝した片山晋呉と同じベストスコア68を出し9位タイに入った事も自信となったと語る。「6〜7前から手打ちからボディーターンで打てるようにスウィング改造を行なってきた事がようやく成果として出てきたと思います。」と語る。
ツアーでは99年に賞金ランクで89位とあと一歩でシード権獲得という経験がある。「このスウィング改造をもう少しシーズンオフで固めて、来シーズンツアーでどの程度通用するのか楽しみですね。」とも語る。新しく生まれ変わった"ニュー・タニ"が来シーズンのツアーで見られることは間違いない。

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