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つるやオープンゴルフトーナメント 2004

98年の今大会チャンピオン、宮本勝昌が3位タイ

「防御率の低いゴルフを目指してます」
98年の今大会チャンピオン、宮本勝昌が3位タイ
練習仲間の藤田寛之とラウンドするたびに、宮本が常に自己嫌悪に陥ることがある。 「藤田さんと比べ て、自分はなんと“無駄なゴルフ”をしているんだろうって・・・」。
飛ばないかわりに丁寧なアプローチとパターでスコアを作る藤田は、「凡ミスがな い」。たとえば、グリーン手前のアップヒルのライからの簡単なアプローチは、必ず半径1 メートル以内のパー圏内につけてみせる。軽率なボギーは、絶対に打たないのだ。
「それが僕ときたら、ショートアイアンで、しかもファアウェーから打っているにも かかわらず、遠くにつけたり、時にはグリーンを外したり・・・。野球でいえば、ホー ムランがたくさん出るにもかかわらず、ピッチャーが悪くて負けてばっかりいるチー ムみたいなもの」。
反省してこのオフは、約1ヶ月のハワイ合宿でも、ピッチエンドランのアプローチば かりに精を出した 。「難しいことをたくさんやるより、まずは基本に立ち返ることが大事だと・・・」弱 点を、徹底的に叩 きなおすことに重点を置いたのだ。
その甲斐あって、この日初日は15番パー5で、残り191ヤードから5アイアンで2,5メー トルにつけるイーグルを含む、ボギーなしの65をマーク。目標としている「防御率の 低いゴルフ」を実践できたと、まずは自分に及第点。
「僕のことだから、そのうち1日4ボギーくらい叩く日もあるだろうけど・・・。それも いかに少なく押さえられるかを考えながらプレーします」。98年に続く、ここ山の原 での2度目の勝利を呼び込めるか。

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