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三井住友VISA太平洋マスターズ 2004

招待選手のダレン・クラークが首位タイスタート「勝つために、ここに来ました」

「勝つために○○する」が、クラークの口癖だ。帯同キャディをよく変えることで有名な選手だが、そのときの理由がいつも「勝つために、仕方なくクビにしたんだ」。
昨年から始めた急激なダイエットも、ほかでもない、「勝ち続けるため」の取り組みだった。

専門的なトレーナーをつけて、筋肉トレーニングやランニングに励んだ。大好きな酒やタバコは控えめに、食事にも気を配った。おかげで、100キロは優に超えていた体重が、いまや80〜90キロ台をキープ。ウェスト回りも、以前は恥ずかしくて数字が言えないくらいに脂肪がついていたが、今では流行のスリムなノータックパンツも堂々とはきこなせる。

ピーク期から、約20キロ減。あまりに急なサイズダウンに、今シーズン序盤はかえってスィングリズムを崩した時期もあったが、痩せた身体に慣れて調子を取り戻した今では、ショットに切れも出てきて、以前より飛距離が伸びたくらいだ。

ダイエットのために始めたランニングは、来日した今週も、欠かさずに続けている。火曜日の朝に日本に着いたクラークは、時差ぼけで、「夜は1時間ごとに目が覚めてしまう」と言いながらも、日の出と共に起き出してコース周辺を走っている。

顎の線もシャープに、大変身したクラークは、ここ御殿場に「もちろん、勝つためにやって来ました」。
その思いの強さをあらわす、この日初日の首位発進だった。

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