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アコムインターナショナル 2004

宮本勝昌「えらく納得してしまった自分がいたんです」

いまでも思い出す。昨年のこの大会、最終日。初日59を出した倉本昌弘、ジャンボ尾崎と通算13アンダーで並んでプレーオフに突入。
折りしも、同週開催の女子ツアー『ミヤギテレビ杯』は、快挙達成に沸きかえっていた。宮里藍選手が、30年ぶり史上2人目のアマチャンピオンに。
しかも、史上最年少での優勝だった。

そのビッグニュースは、翌日月曜日の新聞・テレビで大きく取り上げられるのはもう間違いがなく、プレーオフホールの18番ティに向かう直前、倉本が冗談まじりにこう言ったのだ。
“ジャンボさんか、僕が復活優勝でもしないと、男子ツアーの紙面はなくなるなあ…”

「…そのとき、『はい、確かに…』なんて、えらく納得してしまった自分がいたんですよ(苦笑)」。

まさか、そのせいというわけではないが、1ホール目にティショットを大きく右に曲げてあっさりと勝利を譲ってしまったのは、いまでも苦い思い出だ。

昨年の雪辱にむけて、この日は2番パー5で22メートルのイーグルパットを決めるなど、3アンダーとまずは好発進だが、「まだ初日。あさってくらいにまだ上位にいたら、声を大にして“リベンジ”と、言いたいと思います」。燃え盛る闘志は、ひとまず最終日までひた隠しておく。

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