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ANAオープンゴルフトーナメント 2003

ANAオープンゴルフトーナメント 1日目手嶋多一と川岸良兼が7アンダーで首位タイ発進

シード落ちから3年目、いよいよ復活ののろし? 川岸良兼
「スウィングが完成する前に、勝っちゃうかも・・・」

先週は毎日、千葉県習志野市のジャンボ尾崎邸からトーナメント会場に通い、7月から取り組み出した課題に精を出した。大会は残念ながら予選落ちしてしまい、金曜日でひき払ったがその間、師匠からは「うん、やろうとしていることはいいじゃないか」と、太鼓判が押されて自信が深まった。

いま、さらに高い弾道の球を、バランスよく打っていけるようスウィングを変えている。もともとフォロースウィングがアウトサイドから入ってくる癖を直し、インサイドから思い切って振り切っていくように心がけている。そうすれば、「曲がりも減って安定したショットが打てるようになる」という。

「首位でホールアウトしたい」と、意識した最終18番こそ、力が入ってティショットを右林に打ち込み、「なんで、よりによってこのホールだけこんな球が出るの?!」と悔しがったが、「18番以外は、今日はだいたい思うとおりに打てていた」。右ドッグレッグの5番パー5、池と林越えのティショットも理想の弾道を描いて残り166ヤード地点まで飛ばした。7アイアンで左1メートルに乗せてイーグルを奪うなど、初日から快調にスコアを積み上げ7アンダートップタイ。

「惚れ惚れするようなショットはまだないけれど、全体的にはほぼ満足」と、順調に進んでいるスウィング改造の効果に、久しぶりに笑顔がこぼれた。6月から10試合連続で予選落ちが続いていたが、「特に気にならなかった」という。「そんなに悲観するほどゴルフはバラバラじゃなかったし、第一、予選通過が目標のゴルフはしてないから」焦りを捨ててじっくりと欠点と向き合い、完全に克服しようとする姿勢。その先に、再び栄光が待っていることを知っている。

デビュー当時は“怪物”とまで呼ばれた男がシード落ちの屈辱を味わって3年目。「優勝? それはまだまだとは思うけど・・・でもこの調子だとスウィングが完成する前に、勝っちゃうかもね(笑)」。一応、謙遜の言葉は口にしながらも、川岸の頭の中ではすでに“復活”へのカウントダウンが、始まっているようだ。

写真=最終18番で右林に打ち込んで「なんでこのホールだけこんな球が出るの?!」と自らに腹を立てたものの、自信は確信に変わりつつある・・・?

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