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サトウ食品NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2003

『女性ならではの細やかさ』宮本勝昌は今週、デビュー以来「はじめて」の女性のプロキャディを起用してV

今年開幕から不振の続いていた宮本は、7月はじめに、苦渋の選択をしている。
あまりにも稼げない日が続いたため、2年間バッグを担いでくれた専属キャディのサ イモン・コリンズさんに「これ以上、迷惑をかけられない」と、一時、コンビを解消 したのだ。
サイモンさんの給料はおろか、自身の遠征費さえ捻出できない状況に、「彼には子供 が3人もいる。生活もあることだし・・・」長年の相棒に“出稼ぎ”をすすめるしかな かったのだった。
以来、週代わりで、キャディを変えている。
今週は、デビュー以来、「初めて」という女性のプロキャディを起用した。
以前は自身も女子プロを目指していた時期もある伊能恵子さん(=写真左)は、その道2年とまだ経験は浅いといえ、研修生時代には岡本綾子選手のバックを担ぎ、優勝 に導いた実績もある。
今回も、キャディとしての腕はもちろん「女性ならではの細やかさ」(宮本)を発揮して、宮本のツアー通算5勝目を導いた。
表彰式のあと、すっかりギャラリーも引けた18番ホールに連れだって、ひっそりと記念撮影。力を合わせて掴みとった勝利を喜びあった2人。
「本格的にキャディをはじめてからの初優勝、ほんっとに嬉しいです」と感激の伊能さんは、次週からは、増田伸洋のバッグを担ぐ約束をしているそうだ。
増田は、今年の開幕戦での2位などに続き、今大会では3度目のトップ10入り(6位)を果たしている。今年の初優勝候補の選手のひとりで、伊能さんの次の“2勝目”にも期待がかかる。

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