先週、初出場のメジャー・全英オープンから帰ったばかり。日曜日に帰国したそ の足 で、会場入り。強行スケジュールにも「毎晩、10時間以上、寝ているから大丈夫 」と 疲れもみせずに2位タイとたくましいスタートを切った。
後半の16番では、334ヤードドライブでフェアウェーを捉えると、残り209ヤード の第 2打を4アイアンでピン左7メートルに乗せ、これを沈めてイーグルだ。
全英オープンでは、「かつて味わったことがないほど、凄い経験をした」と振り 返 る。
風にさらされカチカチに硬くなったフェアウェーは、どんなに良いショットをし て も、思わぬコブに弾かれて、ボールはあっという間に丈高いラフにもぐりこむ。 そこ から、グリーンを狙えるはずもなく、サンドウェッジで出すだけ、という状況が 続 く。「いったい、これが本当にゴルフ場なの？」と疑ってしまうほど、自分のプ レー がさせてもらえなかった。
また、風に持っていかれないようにとスイングリズムも自然と早くなる。「緩ませたらいけない」と、強く打ち込むクセがなかなか抜けず、「今週は、日本でのプレ ーリズムを早く取り戻したくて。それもあって、新潟には絶対に出ようと思ったんですよ」と谷原。
この日の午後、悪天候に見舞われた中峰にもかなりの風が吹いたが「イギリスに比べれば、全然、予測がつきますよ」と軽くいなして好発進。
「できるだけ早く、2勝目をあげたい」と、早くも次の目標設定も完了だ。

• 谷原 秀人