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サントリーオープン 1999

「ピンチはナシ!!」横尾要

 フェアウェーをはずせば、所によっては、くるぶしまで潜る、深いラフ。その先にある小さなグリーン。

 「ボギーが出るのがふつうのコース。そのコースで2日間、ノーボギーは自分でもスゴイと思う。自信がつきました」と横尾要。

 無理してピンを攻めず、「とにかくフェアウェーキープを意識する」(横尾)守るホールと、ティショットでドライバーを握り「飛ばすところは飛ばす」という攻めるホールと、メリハリをつけたコースマネージメントで、通算8アンダーの単独首位。

 ティショットでドライバーを握った7ホール(1、4、8、12、13、17、18番)は、「よく振れているし、まったくブレない。大曲りする気がしない」と、今大会から使い出したドライバーに気をよくした。その振り抜きの良さは、さらに、セカンドで持つアイアンショットの正確性に波及効果をもたらしたようだ。 1番ミドルで残り148ヤードの第2打を、8番アイアンでピン5メートルに寄せてバーディとしたあと、前半、チャンスホールをいくつか逃して苦しんだが、8番で第3打を 1メートル内。9番で左1メートル半に寄せて連続バーディ。

 後半は17番ミドルで6メートルのバーディパットを決めるなど、「ピンチなんかひとつもなし」と、涼しい顔。

 上がりの18番ではピンハイ1メートルにデッドに落ちたボールが、バックスピンで2メートルももどり、1メートルにつける絶好のバーディチャンス。しかし、それを外してバーディを逃したにもかかわらず、「自分はパッティングはうまいほうじゃないから、短いのを外しても気にならない。ここは大変おもしろいコースで攻め甲斐がある」と、あくまでもショットで勝負しようという横尾要だ。

「明日になったら、ショットがどうなるかはわからない。でも、そんな大崩れはしないと思う。始まる前から10アンダーにすれば勝てると思っていました。1日3つか4つ取って、ノーボギーなら優勝できます」3日目は2位タイの丸山茂樹と同組の直接対決。激戦が楽しめそうだ。

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