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Baycurrent Classic Presented by LEXUS 2025

松山英樹は20位で終戦。シャウフェレとは11打差「日本じゃなかったら折れていた」と感謝

ホストプロの松山英樹は日本開催のPGAツアーを、20位タイで終えた。通算8アンダーは、首位のシャウフェレとは11打差。
詰めるどころか、差は開いた。




本大会は自身のPGAツアーにおける、今季最終戦となる見込み。

開幕戦「ザ・セントリー」で通算11勝目を挙げて以降は、ついに一度もトップ10に入れないまま終わった。
年間ポイントランキングは29位。
「自分自身のプレーはあまり良く無かったですが、その中でも最後までついてくれたギャラリーの方に感謝したい」。
無念をこらえて謝意を示した。




陽光が戻った最終日のヨコハマ。
松山から柔らかな笑顔もこぼれた。
スタートの1番では、大学後輩の比嘉一貴(ひが・かずき)と戯れ。


比嘉から練習ラウンドの申し出を受けて、快諾したものの、予定より早く1人でティオフしなければいけなくなり、やむなく反故にしてしまった約束が、最終日の同組で実現。

「彼もアジアやヨーロッパに行って苦しんできて、その経験がすごく生きているんじゃないかというプレーが見られたのですごく嬉しい気持ちです」。

可愛い後輩の成長に目を細めはしても、2日目の6連続バーディに続いて、最終日は4番から5連続バーディを奪うなど、先輩の1打上をいく5アンダーの「66」でことごとく大歓声を奪った比嘉。「きょうは負けたので。ガッツポーズが出たのはちょっとイラっとしました笑」と、冗談交じりの本音も出た。

いつもの黄色の勝負ウェアにベイカレントカラーのパンツで最後の猛チャージに賭けた最終日は、ボギーなしの4バーディ「67」。
今週の自己ベストで回っても、首位の背中ははるか先。


「パットが入らなかった。なかなかラインの読みがしっくりこないまま最後までいってしまった」。




7番では、2メートル弱のバーディチャンスを逃して、膝から崩れた。
「日本じゃなかったら気持ちは折れていた」。

今年から、ビジネスコンサルタント大手の「ベイカレント」と、松山の所属先トヨタの「レクサス」が新たにタイトルスポンサーについた日本開催のPGAツアー。
「ギャラリーの方もたくさんきてくださいましたし、雰囲気的にはすごく良かったと思います」。

せめてホストプロとして、最後まで喜ばせるプレーを、と歯を食いしばったが、結果は望む形ではなかった。
「思い描いていたプレーではなかったですけど来年以降、またここに照準を合わせて頑張っていきたいなと思います」。
次の雪辱を誓った。


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