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太平洋クラブチャレンジトーナメント 2025
田中章太郎が雨の中の決戦を制し初優勝!2位以下に7打差の圧勝
第11回『太平洋クラブチャレンジトーナメント2025』の大会最終日。江南コースは朝から雨が降り続いていた。
ただ、前日の予報はいい意味で外れ、雨量もそれほど多くならなかったため選手たちはオンタイムでスタート。そんな中、田中章太郎が圧倒的な強さを見せつけた。
2位と3打差の単独首位でスタートした田中は、幸先よく1番から3連続バーディを奪取。一気に流れに乗った。終わってみれば2位以下に7打差をつける圧勝劇でプロ初優勝を手にした。
「今日は自分の中では20アンダーを一つの目標に立てて、ひたすらそのスコアと向き合ってプレーしていました」。
最終ホールのグリーンまで全くスコアを見ることなくプレーし続けた。自分が置かれている状況を把握して、その中で何ができるかを考えて、1打1打に集中した。ゴルフは自分との戦いだとよく言われるが、今週の田中はその戦いに見事に勝ち切った。
ACNツアーでは最終日は最終組が伸び悩む傾向がよく見られるが、今日の田中はそんな気配を全く感じさせなかった。
「もちろん20アンダーを出せば勝てるとは思っていましたが、とにかく20アンダーというスコアだけを目標に、それで勝てなかったらしょうがないという気持ちでやっていました」。
周りの人のスコアや予選カットラインばかりを意識して、全く結果を残せなかった2024年シーズンの失敗を糧に、自らのゴルフを見直した田中。次の目標はACNツアーで3勝を挙げることだと言うが、今週の勝ちっぷりを見ると、久常涼以来となる年間3勝の偉業を達成する可能性は十分にある。
「まだ実感が湧いていないだけかもしれませんが、嬉しい気持ちがありながらも、今日の悪かったところを修正してもっと上手くなりたいという気持ちが強いですね」。
田中にとってこの初優勝はあくまでも通過点なのだろう。最終日のウエアは白いシャツにパンツはグリーン。太平洋カラーでまとめてくるあたり、実際はかなり気持ちに余裕を持っていたのかもしれない。圧倒的な強さで初優勝を飾った今後の田中の快進撃に期待したい。

















