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ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント 2025

2週続きの伸ばし合いで田中が12位、藤本は16位。ISPS選手も躍動

今週のラフの長さは8ミリを越し、4日間ともピン位置を左右に振り、けっして易しいセッティングではなかった。
それでも、優勝した小平の通算スコアは24アンダー。

バーディがいくつ取れるかの競い合いで、比嘉が記録した先週のVスコア30アンダーには届かないまでも、2戦とも伸ばし合いの展開となったのは、この時期のコースコンディションと、何より選手たちの技量によるところが大きい。

極度に硬くしたり、速くしたりが困難なこの時期のグリーンが、よりプロの高度なレベルが引き出す結果となった。
主催者が期待をされた北海道2連戦での真逆の展開、とはいかなかった。
それでも米1勝の小平智が演じた逆転劇は、見ごたえたっぷり。

その中で、大会主催のISPS所属選手も奮闘した。

プロ15年目の藤本佳則(ふじもと・よしのり)は、2019年の「ダンロップフェニックス」以来となる6年ぶりの予選突破を果たすと、最終日はボギーなしの5アンダー「67」で回り、通算17アンダーで16位タイの成績を収めた。



「もう少しいけたという気持ちもあるが、4日間とも崩れずアンダーパーで回れたのはよかったです」と、充実感を見せた。


そして初日にトップに立つ活躍を見せたプロ5季目の田中章太郎(たなか・しょうたろう)は、自己ベストタイの12位タイでフィニッシュ。



「初日にトップに立てたことから思うともったいなかったな、とは思いますけど、自分は我慢のほうが得意かな、と思っていましたので、こういう伸ばし合いの試合で2週とも予選通過ができて、新しい自分を見つけられました」と、収穫を語った。

また田中も藤本も、2大会を通じて感銘を受けたというのが、ギャラリーのみなさんが心から喜ぶたくさんの笑顔。

最終日のプレー後にはプロレス興行が行われたり、2戦目には最後に1000発の花火も打ち上るなど、斬新な趣向には「本当にギャラリーのみなさんが喜ばれているのが感じられて。さすが半田会長です」と、2人とも感心。

「所属プロと言うことで、本当にたくさんの声援をいただけたのも本当に嬉しかったし、とても力になりました」と、共に感謝を伝えた。

次週は、揃ってチャレンジトーナメント(ACNツアー)の「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま(8月28日ー30日、福島県・グランディ那須白河GC)」に出場する。
「そこでまたいい成績を残して来季、レギュラーツアーに出られるよう頑張ります」とは藤本だ。目標は19年以来のシード復活。
また、田中は初のレギュラー昇格を目指して引き続きまい進する。

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