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バンテリン東海クラシック 2025

下家秀琉が初Vチャンス「崩すのも伸ばすのも自分次第」昨季はチャレンジで59を記録

プロ2季目の初優勝がかかる下家秀琉(しもけ・すぐる)は、3日目を3人タイの首位で出て、2人タイの首位を守った。




土曜日の三好は朝から雨脚が強くなり、ティショットでランが見込めず、雨だまりを見越して設定されたピン位置は厳しく、チャンスを作るのも難しくなった。

前半9ホールはすべてパーに終わった。
でも、「ピンチもありましたし、アプローチでよくしのげた」と、むしろよく耐えしのび、折り返しの10番で約2メートルのチャンスを沈めてこの日の初バーディ。
バンカーに入れた13番もまたアプローチでしのぐと、140ヤードの第3打を約3メートルに寄せた15番で、この日2個目のバーディを奪って首位を守った。

ボギーなしの2アンダー「69」で回り切り、最終日もまた自身初の最終組に入れた。

首位で並んだ今平周吾(いまひら・しゅうご)と共にラウンドするのは、下家のアマ時代も含めてこれで5度目だ。
「いや、もう天才です」。
18、19年賞金王のすごさはもう十分見てきたが、「相手を見ずに自分のゴルフがしたい」。

いつも小声で口数も少ないが、信念は固い。

今季は、先週の勝俣陵(かつまた・りょう)も含めて初V者が8人も出ているが、「そういうことは意識しない」と、はっきり言った。
デビュー年の昨季、主戦場のチャレンジトーナメント(ACNツアー)「PGM Challenge」で、最終日に同ツアータイ記録の「59」をマークし、同ツアーの最多新記録の24アンダーで、プロ初Vを飾った。
勝ち方は、知っている。

4つ上の兄・秀翔(ひでと)と2つ上の秀平(しゅうへい)もプロゴルファー。
「自分に克つ、じゃないですけれど。崩すのも、伸ばすのも自分次第。自分が頑張らないといけません」。
下家(しもけ)三兄弟の末っ子は、小さな声でもきっぱりしていた。


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