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苦手なスピーチも頑張った! 下家秀琉がGTPAのルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞
ゴルフトーナメントの各主催者や関係機関と連携し、ゴルフトーナメントの発展や支援に寄与する一般社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)が、恒例のルーキー・オブ・ザ・イヤーを決定し、男子ゴルフから下家秀琉(しもけ・すぐる)が選出された。
初シード選手としてプレーしたプロ2季目の今季、10月の「バンテリン東海クラシック」でツアー初優勝を達成したほか、トップ10を4回記録。
賞金ランキングは17位と安定した成績が評価され、12月23日に、女子ゴルフから選出された菅楓華さんと共に都内で表彰を受けた。
180センチの長身にスーツが映える。
どうしたって目立つが、それに反して当人は、人目につくことが苦手だ。
今年の初V時には、チップインイーグルを奪った際にもついしてしまったガッツポーズをなぜか猛省し、V直後のスピーチにもド緊張。
「代わりにコメントしてください…」とこっそりマネージャーさんに泣きついていた。
その後の自宅練習では、なじみのゴルフ場で顔バレすることが増えたが「知らない人から話しかけられるので。恐怖です……」と、人目を避けてあえて遠くの打撃場まで出かけたことも。
初シード選手として戦った今季は、ひとりで食事をすることのほうが多かったようだが、「先輩にも自分から話しかけていかないと…」。
本人なりに頑張った。
シーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では朝のレストランでいったん、一人で座りかけたが、ベテランの岩田寛(いわた・ひろし)を見つけると、思い切って立ち上がり、「一緒にいいですか?」。
崇敬する大先輩と、卓を挟んで談笑するなど、いちプロゴルファーとして、殻を破ることにも懸命だ。
この日の受賞スピーチも、「得意じゃない…」と腰が引けつつ、「まさか自分がこんな賞をもらえると思っていなかったので嬉しいです」と、喜びを述べた。
この1年の自己評価は「70点くらい…」と、わりと低めだったが、「目標にしていたツアー優勝もできたし『日本シリーズ』に出られたのも良かったです」。
そのシーズン最終戦『ゴルフ日本シリーズJTカップ』では初日に5位タイ発進しながら、結果は21位タイ。
相当に悔しそうだった。
「難しいコースで力を発揮できなかったので。来年にむけて課題もできた」と、すでに黙々と取り組んでいる。
今季米二部コーンフェリーツアーから、来季PGAツアーへの昇格を果たした平田憲聖(ひらた・けんせい)は、大阪学院高校、同大学を通じて1つ先輩にあたる。
「平田さんにアメリカで待っている、と言われましたが僕はまだぜんぜん格下なんで…」と、シーズン終盤にもモジモジと言っていた。
「まだいろいろな面で足りない面がある。飛距離ももう少し欲しいし、アプローチ、パターも高めていきたい。そこをしっかりしてから行きたい」と、今季はあえて見送ったが、来季こそ平田を追いかけたい、と思っている。
「来年は、複数回優勝して、アメリカのQTに行けるように頑張りたいです」と、この日も慣れないながらも壇上でしっかりと意気込みを述べていた。
苦手なスピーチの回数が格段に増えたことこそ、今年1年の何よりの成長の証しだ。












