Tournament article

関西オープンゴルフ選手権競技 2025

ゆかりの滋賀できょう誕生日。生源寺の稀有な1日

山口県の出身だが、大会の地元・滋賀県に深いゆかりを持つ生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり)が、首位と2打差の4位につけた。




この日15日は、27歳の誕生日。
前半のインを4バーディとボギーなしの4アンダーでターンし「ノーボギーで回れたら、自分へのいいプレゼントだったんですが…」と、後半の4、7番のボギーは悔しかったが、「それ以外は危なげなく回っていたので初日としては悪くない」と、まずまずのバースデーだ。

会場の日野ゴルフ倶楽部は、京都の同志社大学時代にキャディバイトをしていたコース。
「200回以上は回っている」と、特徴も良く知る。

予選ラウンドで同組になった同大4年生の下園航太(しもぞの・こうた)さんは、生源寺がゴルフ部に勧誘した経緯も手伝い、OBとしてもピリッと締まる初日になった。

一方の同伴、倉本昌弘(くらもと・まさひろ)は御年69歳。
「もう70歳前。凄い、元気ですよね」と、47歳差に感嘆し、「自分が70歳になったときにあそこまでできるのか…」と、永久シード選手の再三しぶといパーセーブにはしびれた。
倉本は、今季これがおそらく最後のレギュラーツアーと公言しており、何より希少な誕生日の1日となった。

山口県の出身だが、本籍は大阪にあり、名字は本大会の地元・滋賀県の大津市坂本にある「生源寺」が由来。
天台宗の開祖・最澄の誕生地に建立された古刹で、境内には産湯を取ったと伝わる井戸が今も残る。

ご先祖は代々、最澄が建てた比叡山延暦寺のふもとに鎮座する日吉大社の神主をつとめてこられたそうで、やがてその子孫の方々が全国に散らばっていったという。
「僕のルーツ」と拝観し、生源寺のご住職にお寺の歴史を尋ねたのは、大学在学時。
今週は、コースからなら琵琶湖を挟んで向こう岸。車でも1時間強かかるため、お参りする時間はなさそうだが、ご先祖様も開幕戦「東建ホームメイトカップ」に続く通算2勝目を祈ってくださるはずだ。

関連記事