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BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 2025

大会史上11人目のツアー初Vを狙う。勝俣陵が夢見る優勝シーンは?

ツアー初優勝を狙う勝俣陵(かつたま・りょう)が、3日目の4アンダー「67」で上昇。
首位と3差の7位タイから逆転を狙う。




通算1オーバーの21位タイから出て6バーディ、2ボギーの追い上げを、最後に無駄にしないで済んだ。

18番は、左のバンカーからの2打目が風に流され、手前のバンカーに入った。
土手が高い上に砂が薄く、しかも「奥には“ビーエム”」。
展示中のV副賞「BMW X7 M60i xDrive BLACK-α」にぶつけたら一大事と、加減をし、「だふってしまった」と5メートルも残したが、まさかのパーセーブ。

「入るとは思わなかった。ラッキー」。
首位との差を3つに留めて安堵した。

2017年にプロ転向し、22年から賞金シードを続けるが、未勝利。
本ツアープレーヤー№1決定戦では過去24回の出場で、ツアーの初V者が10人(⛳下記参照)と半数近くにのぼり、勝俣もジンクスにあやかる大チャンスだ。

「明日は4つ、5つは伸ばさないといけない。届く場所にはいますが、アガりすぎず」。
最終日こそ普段着を、心掛ける。

いま、もっとも勢いがある日大出身のひとりだ。
17番で、ダブルボギーを叩いて1オーバーに終わった初日の夜。
「どうした?」と、心配の電話をくれたのは、大学先輩のレジェンドで、2007年歴代覇者の片山晋呉(かたやま・しんご)。

「オフに一緒に練習させていただいているのですが、アメリカ(全米プロシニア)から戻られたばかりでしょうし、まさか電話をいただけるとは思わず。凄く嬉しかった」と、大いに励みになっている。

22年に初シード入りを果たしたもののランク54位⇒56位⇒昨年が45位と、シーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権がかかる30位前後にも、まだ届いたことがない。
キャリアアップを目指して、今年は小技の練習に注力。
「球を右に置いて、クラブを短く持って。アマチュアの方が言われるようなことを変えたらやっとよくなってきた」と、兆しも見えている。

普段はバケットハットを着こなすが、今週は強風続き。
「飛んじゃうので。まだかぶれていない。明日も風が強そうなので、良い位置にいられたら最後だけかぶろうかな?」。
公共放送NHKでの映えをちょっぴり意識した。

⛳本大会がツアー初V選手
2009年 五十嵐雄二
2011年 JBパク
2012年 藤本佳則
2013年 小平智
2014年 竹谷佳孝
2015年 梁 津萬
2016年 塚田よおすけ
2018年 市原弘大
2019年 堀川未来夢
2021年 木下稜介

📺最終日の中継予定
7:00~11:15(ゴルフネットワーク・1番ホール中継)
13:05~16:00(NHK 総合)

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