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BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 2025

日大出身の古川龍之介が初宍戸⇒7位で初予選突破

通算1アンダーの7位で決勝ラウンドに進んだ古川龍之介(ふるかわ・りゅうのすけ)は、今年が大会初出場。
初日は1オーバーの39位タイから、この日は「68」で順位を上げ、「昨日はぎりぎりのラインだったけど、下を見ず、上を見てやれたのは成長を感じる」。



1番で6メートルを沈めて幸先よくスタートすると、5つのバーディを重ねて、ボギーは7番の1個だけだった。
「ティショットの正確性」を軸に風が吹いた難コースでスコアを稼ぎ、最難関の17番パー4も、グリーン奥から下り傾斜の難しい第3打を1メートルにつけてパーを拾えた。

「めっちゃ嬉しい」と、喜んで入った最後18番で宍戸の罠は来た。

ラフからの2打目は「80ヤード以上は残したかった」という。
だがフライヤーと、追い風が重なり「想像以上」に飛びすぎた。




3打目の57ヤードは「苦手な距離」と、ピンから遠くなり3パットのダブルボギーを叩いた。
「反省すべきはティショットとセカンドショット。最終ホールは1ショットもいいショットが打てなかったので悔しいです」と、反省しきり。
「3日目、4日目にクリアしていかなきゃいけない課題。勉強になりました」。
克服は、宍戸で初の決勝ラウンドに取っておく。

福島県の会津若松市の出身。学法石高校から日大に進み、4年時にはキャプテンも務めた。
22年12月にプロ転向し、転向後の拠点にする福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で行われる「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント」で昨年、主催者推薦から10位に入ると、同9月の「ANAオープン」で8位タイ。
チャレンジトーナメント(現ACNツアー)でも結果を収めて、今季は同ツアーの賞金23位の資格で本格参戦する。

大学同期には、すでにシード2季目の前田光史朗(まえだ・こうしろう)がいて、他校の同学年には、中島啓太(なかじま・けいた)や蟬川泰果(せみかわ・たいが)や平田憲聖(ひらた・けんせい)ら。
ライバルには事欠かないが「いまはみんな先に行っている。追いついて、追い越せの気持ちでやりたい」と気は急く。

大学先輩の活躍にも血が騒ぐ。
「みなさん優しいですけど、面倒見はずば抜けて良い」という阿久津未来也(あくつ・みきや)が先週の「ミズノオープン」で初優勝を飾り、3つ上の清水大成(しみず・たいせい)は先々週の「日本プロ」で、やはり初Vを実現させた。

堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)が日大ゴルフ部の地元、静岡県三島市で行われた22年の「日本プロ」で通算3勝目(現在4勝)を達成した際は、大学4年時。
古川も、主将としてチームを引率して雄姿を見届けており「続けるように」。
数々の残像を胸に、初のタイトル戦に挑んでいる。

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