Round48:00 霜の為、スタート時刻を20分遅延(8:30→8:50)
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Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2025
稲森佑貴が1週遅れで“夏に爆発”「64」で首位発進
稲森佑貴(いなもり・ゆうき)が1週遅れの“爆発”に成功した。
前半4番で、この日唯一のミスパットが契機となった。絶好のバーディチャンスで「高麗(コウライ)あるある」に見事にハマって見逃した。
ツアーで唯一の高麗グリーンは、“クセ強よ”で知られており、「しっかり打たないと緩んで外す」と、わかっていたのにミスヒット。
すぐ次の5番で迎えた4メートルのチャンスは「緩めずしっかり打とう」と強気のタッチで挑むと、そこから連続バーディ。
9番では、270ヤードの2打目を3Wで6メートルに乗せてイーグルを奪った。
後半もボギーなしの4バーディで回り切り、本大会としては、初出場の2013年大会以来となる首位発進した。
ジュニア期に練習を重ねた地元鹿児島のゴルフ場は、ここ芥屋と芝質が似ており、「最初は相性がよかった」という。
だが、高校2年でプロ入りし、14年から賞金シードに定着し、通算5勝とキャリアを重ねるほど好タッチは遠のき、「だんだん苦手に」。
昨年は2年連続で予選敗退を喫するなど、結果にも顕著に表れていただけに、今年は大会用に新パターを投入したのもよかったようだ。
「感触はまずまず、明日はどうなのか」。
確信はまだでも、「やっと夏に爆発できました」と、初日の好発進には思わず安堵の声が出た。
日本一長いタイトルが続いた先週のISPSシリーズの北海道連戦は、ホストプロ。
「バーディどれだけ取れるんだ」の予選敗退はまだ我慢ができたが、次の「夏に爆発・誰が一番強いんだ」での「1打落ち」はさすがに堪えた。
「手も足も出ず、2週間とも予選を通れなかった。半田会長にも報えなかった。大好きな北海道も嫌いになりそうでした」と、消沈していただけに、1週遅れの“爆発”が嬉しい。
今季初観戦から3戦連続で帯同してくれる妻の美穂さんは、選手会の意見で誕生した託児所「ベビーラウンジ」を、うまく活用してくれているようだ。
「子どもも一緒だと、癒されますね」と、1歳半の愛娘も好発進の力に。
お気に入り曲を流してもらえるスタート時の勝ちウタで、気分もアップ。Mrs.GREEN APPLEさんの「クスシキ」は、行き帰りの車でもよく聞く。
「ノリが良くて大好きなんです」と、テンションアップ。
「きょうだけにならないように。明日も爆発できるように頑張ります」と、継続を誓った。















