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コースVS選手の戦いもタイトル戦の醍醐味「努力は報われる」石川遼

勝者には複数年シードの特典があり、タイトルに「日本」とつくいわゆる公式戦が開幕するとき、必ず事前に話題になるのがスコア予測だ。

今週は、第87回目もの歴史を重ねる「日本オープンゴルフ選手権」。


10月20日(第1ラウンド)の放送は13時ー17時にNHK BS1で!!


主催の公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)は、今年の会場がここ、兵庫県の三甲ゴルフ倶楽部ジャパンコースに決定した時から「ナショナルオープン」の名前にふさわしい舞台作りを目指して、ティーイングエリアやバンカーの新設、フェアウェイのライン出しなど、コースとの二人三脚を続けてこられた。


練習ラウンドを重ねた選手たちからも声が出る。 


事前の囲み取材に応えた石川遼が、「4日間パープレーを続けられたら、優勝はないかもしれないですけど、ナイスプレー。自分の中ではいい数字」と予想した根拠は、一番に深いラフだ。


「密集度が高いので、ボールが上に乗るか中に入るか。埋もれてしまうとウェッジで出すだけになりますし、浮いていれば飛ばせるとは思うんですけど、グリーンが小さくて硬いのでグリーンにボールを留めるというのが凄く難しくなる」と、解説した。

一番悩ましいのは、「一回入ってみないと、どれぐらいの距離が打てるかわからない」という点。
ただ、フェアウェイの幅は一番狭いところでも、25ヤードと「めちゃくちゃ狭いという感じではない。このホールはノーチャンスだな、というのはなくてミスしたときが難しいって感じですね」と、評した。


また、スムーズな大会運営という、独自の観点も加味して、4日間のスコア予測を展開したのが、先月までJGA選抜のナショナルチームに所属していたプロ新人の中島啓太だ。

着目したのは、今の日照時間に対して、文字通り門戸を最大限オープンにした120人という、この時期としてはかなり多いといっていい出場人数。


1日ごとの完遂を目指すと仮定すると、「予選ラウンドは日没があるので、ピンポジションもあまり難しくせず、ティーグラウンドも前に出されたりするんじゃないか…」と名探偵のように、「だから予選ラウンドは、1日3、4アンダー出す人はいると思う」と思案し、「でも週末は、スコアが伸びないと思いますので、初日のトップのスコアから、一つ伸びたくらいが優勝スコアになるのじゃないか…」。

もっとも、どんなに事前に頭を巡らせても、結果は神のみぞ知る。中島は、「あくまで僕の推測ですが…」と、笑顔で付け足すのも忘れなかった。


とにもかくにも2022年度のゴルファー日本一決定戦は20日の早朝7時05分から始まった。

石川は、「日を追うごとにグリーンが硬くなったり、ラフが伸びたりする可能性が日本オープンではある。素晴らしいセッティングだな、と思います」と、主催者の尽力を絶賛。


「難しいセッティングというのはなかなか簡単には作り上げられない。相当肥料を入れていかないと芝は密集しない。ラフもただ伸ばすだけじゃなくて、短く刈りながら強くして伸ばす…というような。そういうのが見えました」と、裏方のみなさんの努力に敬意を払い、「今週は、お天気が安定するみたいなので、ゴルフ場さんの努力が報われると思います。そこは、本当に良かったかな」(石川)。


このタイトルのために、積み重ねてきた選手たちの努力も報われると良い。


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