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フジサンケイクラシック 2022

先週優勝の河本力へ「ここからがスタートだから」(by石川遼)

リキの笑いが止まらない。

「みなさんからおめでとう、と言ってもらえて。先輩プロからも、恐縮なんですけど、グータッチをしてもらえて嬉しいです」。

開幕前日のプロアマ戦も、今週月曜の夜にきゅうきょメンバーに入れていただくなど、先週初優勝の余波はそんなところにも。

やまぬ祝福に、河本力(かわもと・りき)の頬は緩みっぱなしだ。




でも、同じ数だけお尻をたたいてくれる人もいる。

初優勝を泣いて喜びながら、勝った翌週こそ浮かれず気を引き締めて、と忠告してくれた10年来のメーカーさん。

月曜日にはちゃんと本社にも、ご挨拶に伺った。


日体大同期の弟・航とのご縁で高校時代から、何かと気にかけてくれる石川遼には「ここからがスタートだから」と、V後の初対面時にピリっと言われた。

最終日の翌日は、さすがにV後の慌ただしさや寝不足や疲労もあったが「朝からしっかりアップして、仕上げて会場入りしたいと思います」と、本戦からはきっちり通常ルーティンで試合に挑むつもりだ。


今週は、2週連続優勝の快挙がかかるが「焦らず気を引き締めて。いつも通り予選通過を大前提に。全ショット集中して打ちたい」と、余分な気負いも背負わない。


先週、最終日の日曜日は帰宅が夜11時を回り、翌月曜日は姉の結さんが「日本女子オープン」の予選会に出場するために、朝4時に出発。

一緒に過ごせた時間はほんの短かったが「夜、待っててくれて。おめでとうとハグしてくれた」と、分かち合うことはできた。


29日の結さんの誕生日には結さんのお友達の提案で、サプライズの誕生日レターを一緒に届けて、「感動して大泣きしてた」。
前日のV時に続いてもう一度、うれし泣きをさせることに成功。

「いつももらってばっかり。今年は何か買ってあげたい」と、プレゼントはまだ思案中だ。


目下目標は、「結プロの弟」ではなく、「力プロのお姉ちゃん」と、世間に認知してもらうこと。
「でも2勝、3勝しても結の弟、と言われるのではないか。海外メジャー優勝くらいじゃないと」。
大きな夢に向けて今週からまたリスタートだ。

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