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身長差28センチのV争い。比嘉一貴「僕にしかできないこと」

身長158センチの比嘉一貴がJGTOの主催試合でツアーNo.1に就いた。


 

最終日、最終組のスタート時から際立っていた。


1番ティに入場してくるなり186センチの星野陸也と、181センチの岩﨑亜久竜に挟まれ「もう負けてる…」と、冗談めかして嘆くと観客がどっと沸いた。

3年ぶりに復活した恒例のキッズエスコートで、一緒に行進してきた地元の子どもたちとも背比べ。

「僕と変わらないんじゃないか・・・?」。
記念撮影ではすっかり顔が埋もれて「僕、前に行ったほうがいいですか?」と、カメラマンさんに提案したら、前列の子どもたちが屈んでくれて、また笑いが起きた。



 

緊張の場面がほっと和んだ。

地元の星野びいきの興味がぐっと向いた。

 

低身長を自虐しながら長身2人に負けじと飛ばし、風に負けない低弾道ショットは出身の沖縄仕込み。

 2番でチップインイーグルすると、3番では川で水しぶきを上げたボールが跳ねてなんと、チャンスについた。

 15番で15メートルを沈めて1日2個目のイーグルを奪い、3人タイで入った最終ホールの3メートルのバーディパットは「どの優勝より大事なパット、全身震えた」と 苦悶の表情で、2度も仕切り直したころには大観衆をすっかり虜に。

 

「誰の応援にしても、大勢の前でプレーできるのは嬉しいこと。(地元の)星野選手の優勝が見たい方が多かったと思いますが、僕にも味方をしてくださって、本当にありがとうございます」と、心から感謝した。


自分より、28センチも大きな2人をいっぺんに負かした。
身長158センチは、1973年のツアー制度施行後、もっとも小さな日本タイトル覇者の誕生だ。

 「僕を見て、小さくてもできる、と勇気をもってくれる人がいたら嬉しい。それは僕にしかできないこと」。

子どもたちの心にもきっと響いている。

 

今季2勝で優勝賞金3000万円を加えて賞金ランキングは1位に浮上。

昨年も言った「僕が賞金王になったら面白い」。

2018、19年の今平周吾を抜く史上最小キングも一気に現実味を帯びてきた。


V副賞「BMW iX xDrive50」も獲得しました



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