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「上手い、悔しい、負けたくない」星野陸也は48年ぶりの偉業へ

87回の歴史を誇る日本最古のオープン競技で、48年ぶりの偉業に向かって星野陸也がひた走る。

 

風が吹き、午後から気温が下がった大会2日目。

インスタートの13番パー3でチップインバーディを決めると、アプローチで3打目を寄せた18番パー5で、さらに「流れがいい方向へ」。

 

難条件の後半9ホールも波に乗り、最後の9番をこの日5つめのバーディ締め。

昨年覇者が、首位と1差と絶好の位置で週末を迎える。

 

単独首位の蟬川泰果さんもそうだが、昨今のアマチュアの上手さには本当に感心させられる。

 

星野が予選で回った小林匠(こばやし・たくみ)さんは、まだ17歳。大阪学院高校の3年生だ。

 

通算4アンダーでの決勝ラウンド進出を称えて「自分の高校3年生よりめちゃくちゃ上手い」と、うなった。

「飛ぶし、曲がらないし、メンタル強い。昨日もダボで一度2オーバーまで崩してからアンダーに戻してきた。ポテンシャルも凄いな」と、ベタ褒めだ。

 

ラウンド中に聞いたことだそうだが、小林さんは練習しすぎて疲労骨折したことがあるそうだ。

「それくらいゴルフが好きなんだ、って。あー、この子はプロに来たら強くなる、って」と、確信。

 

同時に「俺もこれくらい攻めてたな…」と、自身の学生時代を思い出すのに十分だった。

 

関西ゴルフ連盟(KGU)主催の今大会は、将来有望なジュニアを育成する意味でも、アマチュアの出場枠をいっそう大きく広げて今年は24人が出場したが、若い力に刺激をもらえるのは、迎え入れるプロたちも同様だ。

 

単独首位の蟬川さんは、史上6人目のアマVがかかるなど、いつどこでアマが勝ってもおかしくない時代。

 

星野がプロになってからの金谷拓実(2019年)や昨年の中島啓太さんも「悔しかったですけど、そりゃそうだな、って」。いずれも認めざるを得ない才能と実力の持ち主だ。

 

だが今週は、ぜったい引き下がるわけにはいかない。

大会連覇なら、関西のドンこと故・杉原輝雄氏が、1974年に達成(1975年に3連覇)して以来の快挙。

 「日本最古のオープン競技」と、改めて大会の歴史と伝統を噛みしめつつ「できるならやっぱりしたい。優勝目指して頑張ります」。

我こそが栄光に名前を刻む。


高校生を称えつつ

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