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フジサンケイクラシック 2021

目下1位の2ショット。星野VS大岩。どちらもよく飛びます

星野VS大岩。日大の先輩後輩が背比べ。「僕のほうが5センチ低いけど傾斜地でごまかしてます笑」(大岩、右)
開幕直前の富士桜で現在ランク1位の2ショット。
右が、大岩龍一。プロ3年目の23歳。
現在、総合力を評価する「メルセデス・ベンツトータルポイントランキング」で1位を走る。

2021年は、開幕から出場5戦でトップ10を続けた。
賞金ランキングは現在、20位と初シードに当確ランプを灯した。

だが、先週まで2試合連続で予選落ち。
「調子が悪い…」。
この日の練習ラウンドを契機に、流れを変えたい。

大岩の隣で微笑むのは「富士桜の主(ぬし)。今日は一緒に回って勉強させてもらった」と、初Vへのヒントをもらった。
星野陸也は現在、賞金ランク1位につける。大岩のひとつ先輩で、昨年大会の覇者。

コロナ禍で開催に踏み切った2020年、18年に続く大会2勝目を飾った。
今年は異例のシーズン2度目の開催で、連覇が狙える。
また大会3勝なら、ジャンボ尾崎の6勝に次ぐ最多のV記録がかかる。

「なかなかないこと。そういうチャンスが巡ってきていますので、記録を残していけたらいいな」。

今シーズン4勝目を狙って最終日を7位タイから出た先週の「Sansan KBCオーガスタ」は「スイングが上手くハマっていない。ショットの不安要素が出てしまった」と、オーバーパーを叩いて、13位タイに終わった。

海外を行ったり来たり、東京五輪で日本代表をつとめた7月、8月の「日本プロ」と「セガサミーカップ」では2試合連続の予選落ちを喫するなどモタつくが、「ちょっとずつよい方向に変えていこうという中で、良くなったり悪くなったりはありますけど、またいまティショットが徐々に上向いています」。

全米プロから、現地予選を突破して初出場を果たした全米オープンの合間に行われた対マリナーズ戦で、大谷翔平さんの二刀流を生観戦。

普段から、動画で振り切り方を研究したり、異競技ながら参考にさせてもらっているという。

「野球とゴルフのスイングは種類が違いますけど野球を知らない僕でもきれいだな、と思う。良いものを観させてもらった」と、たっぷり目に焼き付けて戻った。

全長7566ヤードの難コースは今年も、随所で改良が加えられ、「バンカーの形状や、グリーン周りも変わったりしていて、さらに難しいですけど、自分の中でもどう攻略しようかという楽しみがある」。
”米仕込み”の豪打でねじ伏せ、賞金王への道筋を作る。

まけじと「僕も初優勝を狙いたい」と隣で誓った大岩も、期待の飛ばし屋。
今週、屈指のモンスターコースで、若い力が切磋琢磨だ。

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