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〜全英への道〜ミズノオープン 2021

誰もが輝くチャンスがある…!! マオとナオの「全英への道」

まお・なおコンビ。覚えてね
マオ&ナオコンビでイギリス行くぞ……!

互いに互いを意識しながら、初日に好発進したのは、23歳の片岡尚之(かたおか・なおゆき)と石崎真央(いしざき・まお)。

宮城県の東北福祉で大学同期。
一緒に練習を重ねてきた良き仲間であり、ライバル同士だ。

「マオに負けない!」。
「ナオに負けない!」。

リーダーボードに互いの名前を見つけて火花を散らし、片岡は4アンダーで上がった。
「まおに1打負けた…。明日は絶対追いつきます!」。

そして、5アンダーの7位タイにつけた石崎は「3アンダーでなおと並んでいた時、思ったんです。今日は1打でもいいから絶対になおに勝つ!」と、宣言したとおりに僅差の”勝利”。
あとから上がってきた親友への戦況報告で、クラブハウス前は大いに盛り上がった。

片岡が、ツアー初優勝を飾った3週前の「ジャパンプレーヤーズチャンピンシップ by サトウ食品」は、QTランク76位の石崎にも出場権が下りてきた。

だが、左手首の腱鞘炎悪化のため、やむなく欠場。
親友の快挙の瞬間は、長崎県の自宅でインターネットの生中継を逐一、追った。
「ナオは実力的にいつ勝ってもおかしくない選手。特に小技が上手いけど、ティショットを外した最終日の17番(パー3)ではアプローチも乗らなくて、あれは見ていて自分も焦った」と、まるで片岡と一緒にプレーしているかの臨場感。

「本当に応援していた。優勝できて、本当に嬉しかった」と祝福しながら、「自分も、なおに早く追いつきたい!」と、気が逸る。

今週は、ミズノの「ブランドアンバサダー」として、主催者推薦を受けての出場だが、今年の開幕時に今大会の権利がなかったのは、今年のQTランク50位だった片岡も立場は同じ。

片岡は、4月27日にこのコースで行われた予選会に挑戦したが、「73」を叩いて失敗(55位)していたのだそうだ。

「こないだ優勝できましたから、こうしてツアーに出られるようになりましたけど、本当はここにいられないはずでした」と、思ってもなかった環境の変化を喜んでいる。

片岡のように、この先、何が起きるか分からないのは石崎にとっても同じである。

ジャパンゴルフツアー選手会の大会プロモーション動画でも「この世界には、誰もが輝くチャンスがある」と、うたっているではないか…!!

片岡も、「2人で日曜まで頑張って、最終日最終組で、まおと一緒に回りたい」と、無二の親友を未知の世界に誘った。

石崎の名前の「真央(まお)」は、「堂々と真ん中を歩いていって欲しい」との願いがこもるが本当は、上2人のお兄さんに続いて末っ子こそ女児を、と希望されていたご両親の未練も少しあるのかも。

「病院とかで、女の子の患者と思っていたお医者さんに、性別を確認されたり、小さい頃は嫌だなと思ったこともありましたが、今となっては覚えてもらいやすいから、気に入っています」という。

今大会の上位2人には、「全英オープン」の出場権もある。
マオ&ナオの権利取得で、さらにファンの記憶に焼き付ける。

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