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日本最古から世界へ! 星野陸也が2年前のリベンジ

最古でサイコー©JGTOimages
2年ぶりに開催された日本最古のオープン競技でシーズン2勝目を飾った。
星野陸也はたわむれるように、2年前の雪辱を晴らした。
3人タイでスタートした最終日は、刻々と風が強くなったが「ドロー、フェード、低い球、高い球。いろんな球で攻めていくのが好き。楽しくゴルフをするのが一番と思う」。

2打差の2位で迎えた14番も、そんな1打で勝機を捉えた。
115ヤードの2打目は「52度で低めに抑えたライン出しのショット」。ピン手前2.5メートルにつけて、ボギーを叩いたチャン・キムに追いついた。

16番では、花道からのアプローチに失敗。8メートルもオーバーさせた。
「以前の自分なら、ミスで頭が一杯になるところ」。
ピンチでよぎったのは、日大先輩の大槻智春にプレーオフで敗れた一昨年の今大会だ。
「今度は負けたくない。入れてやるぞ」と、ガッツパーで逆転に成功した。

17番でまた並ばれたが、もつれて入った最終ホールも巧みだった。風のジャッジに迷って右のOBゾーンに入れたキムの第1打を見て「自分はドライバーで低いライン出しのティショットを打っていこう」と、即断。
紛失球でダブルボギーのキムを2差で退けた。

「歴史のある大会で、2年前のリベンジができた」と、喜んだ。
会場の兵庫県はこの日25日から、3度目の緊急事態宣言に入った。
「大変な状況の中で、試合をさせていただき感謝します」と、お礼の言葉に心がこもった。

昨年はコロナ禍で、ほとんどの試合が中止となり、自宅待機が続いたが「試合があるとできなかったことを実験して、試して。ゴルフのことばっかり考えた。けっこう充実していた」と、前向きに過ごした。
スイングや、クラブの研究に明け暮れ、今オフは体の抵抗を減らす振り方も体得。
「前よりスムーズに振れて、終わったあとも腰が痛くない」。
成果を実感する通算4勝目とした。

先週の2021開幕戦は、新スイングと試合勘のギャップを埋めきれずに予選落ちを喫した。
新人の金谷拓実に賞金ランキングも世界ランキングも一気に水をあけられ焦ったが、「予選落ちの翌週に勝てるとは」。
週を置かずに賞金2位に詰められた。
これで世界ランクも100番代に戻れる見込み。
5月の全米プロ出場も見えて「凄く行きたい」と、熱望する。

星野が、オフによくラウンドに誘うゴルフ仲間の一人に同じ茨城県笠間市出身の畑岡奈紗さんがいる。
今年1月にも一緒に回った。
いつも、星野から勝負を挑むが「今回も全然勝てなかった」と、嘆く。
「奈紗ちゃんはロングアイアンで、ターンとターフを取るし、凄くストイック。アメリカで戦って、カッコいいなと思うし、世界ランクもトップ10。尊敬します」と、3歳下を仰ぎ見る。

「僕もずっと米ツアーを目指すと言っていて、なかなか行けずに不甲斐ない気持ちはある。だけど、自分はしっかりと、日本で足元を固めて準備をしてから行きたい思いもある。これから2勝、3勝して賞金王になって、世界ランク50に入る。複数年シードを獲って、いつか必ずアメリカに行く」。
チャンスをかき集めるだけ集めてその道筋を探る。

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