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関西オープンゴルフ選手権競技 2021

遼VS航。決勝ラウンドで初の兄弟競演が実現

兄ちゃんとは別のやり方で©JGTOimages
石川遼の8つ下の弟で、日体大4年の航(わたる)さんが、自身9戦目のプロの試合で、初の決勝ラウンド進出を決めた。

1オーバーは78位Tの圏外から出た2日目は、スタートの1番でボギーが先行したが、そこから粘りを見せた。

10番までパーで耐えると11、14番でバーディ。スコアボードでカットラインを確認した17番パー5は「ここで取らなきゃ」と、気合を入れた左奥8メートルのバーディトライをねじ込んだ。

最終ホールは、痺れる1メートルのパーパットもしのいで通算1アンダーの53位。

兄の遼と同順位で初の決勝ラウンドへ進んだ。

航さんは言う。
「ずっと兄ちゃんがかっこよいと思ってきて。憧れの存在で、僕がゴルフを続けてきたのも、兄ちゃんみたいになったらどういう気分なんだろう、と。そこに近づくために頑張ってきた」。

だが大学に進み、同世代に揉まれる中で大きな変化があった。
「兄ちゃんはアイアンとウェッジが上手くて、バーディーが取れるゴルフを作るが、兄ちゃんに近づく必要はないかな」と、精神的な兄離れが起きた。

「僕は兄ちゃんみたいにできなくても、拾って粘ってスコアを作る。兄ちゃんが目指すスタイルとは別のやり方で、兄ちゃんと競い合えるくらいになりたいです」と、話した。

今は、大学でひとつ後輩の中島啓太さんに大きな刺激を受けているという。

「プロの試合に出るたびに優勝争いしていて啓太はすごい。自分も少しでも上位に食らいつけるように。そのためにはまず、毎回予選通過できるようになるのがスタートです」と、今一番身近な指標として、懸命に背を追う。

「啓太は体作りに関してもすごくて。試合前にそんなの食べちゃだめだよ、とか。啓太の影響はすごく大きいです」と、中島さんの指摘による、期間中の”ラーメン断ち”も明かした。

「先週、今週と推薦で出場させてもらってやっぱりプロでやるのは楽しい。プロになりたいと思いました」と、QT挑戦の意志も表明した。

弟の変化と成長を、兄も喜ぶ。
「最近、弟とはプライベートでもよく回るんですけど見るたびに上手くなっている」と、褒めた石川。

スイングが、兄弟で似ているとの指摘にも「フィニッシュが似ているだけで、細かく解析すると、弟のほうがいいスイングをしている。羨ましいな」と、目じりを下げる。
「ひとつ下に中島啓太もいますし、同世代の選手に刺激をもらっているんじゃないか」。

インコースの前後1組違いで3日目の弟との同組対決はならなかったが「最終日のアウトで、一緒に回れるように頑張ります」。
日曜日に楽しみを残した。

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