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Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2021

石川遼が語る男のスネ問題。ゴルフの短パンはありかなしか

プロアマ限定のふくらはぎをたっぷりと
トレーニングで引き締まったふくらはぎを、本番でもお見せできないのが残念だ。
前日水曜日のプロアマ戦で、石川遼が涼し気な短パン姿を披露。

実は、2017年から盛夏の試合に限って解禁されたが、それも今までは練習ラウンド限定だった。

それが今年、主催者とJGTOの話し合いのもと、今大会のプロアマ戦に限り、初めて許可された。

「いや、ほんとにありがたいです。長ズボンと体感温度が違うし、足の疲れも全然違う」と、特に石川は、2018年の本大会2日目に、熱中症にかかった経験を持つだけに、切実だ。

この日は、同組のゲストも3人中2人が短パンを選択された。
「お互いに短パンで回っていると、最初からフランクに接していただけるのではないか。お客様の緊張も緩和される気がします」と、服装ひとつで互いにグっと距離が縮まる感じがしたのも、効果を感じて嬉しかった。

本大会では「ゴルフ×音楽」や「ゴルフ×アウトドア」など、今までのトーナメントの常識を、次々と打ち破る取り組みをされている。

「ゴルフの競技性を尊重してくださりながらもお祭りの要素を取り入れて、盛り上げてくださっている。大会の特色をもっと出していく、という意味でも今大会ではプロアマ戦だけでなく、本戦の短パン着用もありなんじゃないか…」。

石川が、選手会長に就任した18年から提起してきたことだがそこはまだまだ議論が必要で、実現までにはいくつもハードルがありそうだが、「賛否はあっていい。一度、試合でもやってみたらどうか」との思いで今も沸々している。

「試合も短パンで1回やってみて、……あまりにも見苦しいようだったら、僕たちもショックを受けて、長ズボンに戻そうか…ということになるかもしれないですけど」と、男のスネ問題には笑いを交えて、「自然や環境の変化に合わせて変えていくことは、けっして不自然なことじゃないと思う」と、力説。

「この話題なら何時間でも語れます」と、前日会見のほぼ大半を短パン案件に割いたが、コロナの間に全体で107ydも距離が伸びるなど、改造後のコースの大変貌や、2年ぶりの開催でもコウライ芝とは思えないほど完璧に仕上がった高速グリーンの攻略など16年の歴代覇者として、大会に向けた抱負もたっぷり述べた。

「人に見られることで緊張はしますが、僕は見られているときのほうが、圧倒的に良いパフォーマンスができる。生で見ていただけることに、特別な感覚がある」と、今週は久しぶりの有観客試合にもテンション上がる。

「こうして試合を続けられること自体が本当に幸せ。ありがたいなと思います」と、ますます感謝も募る。

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