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JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2021

サトウ食品×NEXTヒーローズ/ 亀代順哉の課題は松山クラスの準備と努力

©JGTOimages
3連続バーディがかかった最後の9番で、奥から1.5メートルのバーディチャンスは逃した。
初日から「緊張しちゃった…」と、恥じらった。
それでも「70」のラウンドに「今年の初アンダー」と、喜んだ。

亀代順哉(かめしろ・じゅんや)は、プロ5年目の26歳。

主将をつとめた大阪学院大4年時の16年に、日本アマ制覇。
プロの試合でもトップ10を記録するなどアマ時から期待を集めた。

プロ表明時のQTでは躓いたが昨年、コロナ禍で行われた12月の特別QTで3位に。出場優先順位の33番目に組み込まれて今季、初の本格参戦を果たした。

身長167センチだが、鍛え抜かれた安定感で、めっぽう飛ばす。
次世代の活躍が期待される「NEXTヒーローズ」の一人である。

でも、今年の開幕から2戦続けて予選落ち。
「落ち込んでいた」。
見かねた知人の、知人に紹介されたのが、松山英樹を支える飯田光輝コーチだ。

マスターズから帰国後の隔離明け初日に、一緒にゴルフをしてもらって「色々厳しい指導を受けた」という。

松山をいちばん間近で見てきた飯田さんから強調して言われたのが「勝つために、いかに事前の準備をするかということ」。
すぐに自分の弱点を洗い出し「ショットの安定感や、ショートゲームを見直した」という。

テレビで見た残像も生きた。
松山の快挙は、ちょうど池に入れた15番からテレビで追った。
「それでも、松山さんは勝たれた。今日、僕も前半18番で2打目を池に入れましたが、ドロップした4打目を上手く寄せてボギーで上がれた」。

2打目を右に曲げて、紛失した6番でも1メートルのボギーパットをしのいで、ケガを最小限にとどめることができた。

「松山さんが、日本人として初めてマスターズで勝つまで、どれだけの準備をされたか…。並大抵ではない。僕も普通の努力をしているのでは、絶対に上に行けない」と、松山級の努力を誓って好発進だ。

若手選手が中心で開催にこぎつけた選手会初の主催試合には、亀代にも思い入れがある。
特別協賛社のサトウ食品が昨年、開催されたコロナ禍のゴルフイベントに出場。
「以来、凄く僕の成績を気にかけていただけるようになって、今週も感謝しかない。その気持ちを結果で示すのが僕たち選手の役目です」。
筋肉でパンパンの身体に自覚が充満している。

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