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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2019

一人身の寂しさも乗り越え…。堀川未来夢が単独首位に(3日目、第2ラウンド)

前日2日目にホールアウトできなかった58人が、8日土曜日の早朝6時40分から競技を再開した。暫定首位でコースに戻った堀川未来夢が残りの6ホールで1バーディを奪って2位と2打差の単独首位に立った。

初日に同組のジャンボ尾崎が去り、2日目のサスペンデッド後は崔虎星(チェホソン)が右足痛のため棄権し、この日は朝から"一人旅"。
「虎さんはかなり足を痛がっていて、本当は昨日もプレーをしないでやめたかったみたい。でも"あなたフレンドだから今日はやるよ"と。僕に付き合ってくれた」と、"虎さん"には感謝も初の単独ラウンドは、やはりやりづらかった。
JGTOスタッフによる"スコアマーカー"はついたが、「1人でプレーするのは寂しかったし、ペースがわからなかった」。

ゴルフの予選ラウンドは原則3人1組で回り、それを想定した"タイムパー"が組まれる。選手は他2人とペースを作り、互いのプレーを見ながら次の番手を選んだり、グリーンの速さやラインを予測して、自らの参考にしたりする。
特にこの日のグリーンは前日の雨で状態が変わっており、「1日明けて、湿っていたりとか。同組の人がいれば速さとか分かったりするんですけど、そこがちょっと心配でした」。

プレーのペースも1人だとどうしても前が詰まってしまう。
「ゆっくりラインを読んだり、終わっても次のピン位置を考えたりしましたが、それでもティに行ったらまだ前に人がいたり」。
1人ラウンドの難しさとも戦いながら、攻めの姿勢を貫いた。
距離が長い池越えの難関17番では210ヤードから果敢にピンを狙い、上4メートルにつけて2パットパーで乗り切った。
第2ラウンド最後の18番は、右から14メートルものバーディトライもねじ込み2日がかりの18ホールで、前日からの首位を守った。

ここ宍戸は、学生時代から試合で回ったり、慣れ親しんだコース。
「僕にとっては鬼門の14番など、知れば知るほど怖さもあるが、知れば知るだけ良くなる部分もある。相性の良いコース」と心強い。

11時ごろからスタートする予定の第3ラウンドは、最終組で再びコースに出る。
3打差の3位にいる賞金王とは、同い年。
ジュニア時代から、常に意識する存在であり「(今平)周吾と優勝争いできるのは、楽しい」。
今平がツアー通算2勝目を飾った昨年のブリヂストンオープンでは、3日目に同組で回って強さを見せつけられた。
次週は、その今平と共に全米オープンを控えており渡米前の初Vで、親友の鼻を明かす。

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