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トップ杯東海クラシック 2019

3日目は石川劇場。ドラコンでは333ヤードを記録

石川遼は、自ら演出した3日目の劇場型ゴルフに苦笑した。予選カット上の54位タイから土曜日のチャージを誓ったこの日はイーグルにダボ、池ポチャにチップイン、と三好の怖さも面白さもすべてを凝縮したような内容に。
出入りの激しいゴルフは「(見ていて)わかりやすかったと思いますが、試合でやる必要はなかったですね」と、照れくさそうに肩をすくめた。
ホールアウト後の50周年イベント「ドライビングコンテスト」では333ヤードを記録して、チャン・キムに次ぐ2位に。
にぎやかなムービングサタデーになった。

この日はインスタートの12番で、バーディ先行。
15番のパー5ではピン右3メートルに乗せて、イーグル賞100万円を手にするなど、3日目の上昇をにおわせた。

だが次の16番、難関のパー3では第1打が左の崖下へ。
脱出のアプローチは今度はグリーン奥のラフまで行った。4オン2パットのダブルボギーで、前ホールの歓喜があっという間に静まり返った。

17番のパー5はバーディで再び沸かせたが、前半最後の18番では2打目がグリーン右手前の池に捕まりボギーを打った。
前半インの上り5ホールはイーグル、ダボ、バーディ、ボギーと、なんともにぎやか。

後半アウトの最終ホールも、ど派手に締めくくった。
25ヤードの3打目を、花道からSWでチップイン。
大歓声に、両手をあげて応えた。
決勝ラウンド初日のこの日も大ギャラリーを引き連れたが、インコースから出てアウトの9番で終わる”裏街道”でのラウンド。
劇的バーディ締めも「これが9番ホールというのがちょっと寂しいですが、内容は悪くなかった。今日もアイアンがチャンスにつかなくて、難しかったがいい部分も出せたラウンドでした」。
余韻も冷めやらぬまま、ホールアウト後は50周年の記念イベント「ドライビングコンテスト」に参加。
優勝はできなかったが、1人2球で指定エリア内ならラフでも計測されるルールで参加10プロ中、1球目をみごとフェアウェイに置く333ヤードで、石川は2位だった。

2球目は右に曲げたがショット前に大観衆に拍手を求めて打つパフォーマンスで大いに盛り上げた。
50年目の土曜日の1日を、石川がなんとも印象深いものにした。

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